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通常の御朱印に加えて頒布される鎌倉殿に因む御朱印
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。御朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。静岡県熱海市に鎮座する伊豆山神社では、紙面の上部に社号印、右下に関八州総鎮護の印が押されたスマートなデザインの御朱印が頒布されています。
通常の御朱印の他にも特別限定の御朱印があり、紙面には神社の特徴が漲っています。北条政子が自らの髪の毛を除髪して刺繍したと伝わる「梵字の曼荼羅」と本殿が描かれた御朱印には神社の歴史を感じることができます。2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に因む御朱印からは、源頼朝と北条政子が育んだ愛情が滲み出ているかのようです。
伊豆山神社では山の麓に立つ一之鳥居からの170段の石段を上りきったところに設けられる社務所で御朱印を頂くことができます。
社務所の窓口に並ぶお守りなどの授与品にもオリジナリティーが溢れます。牛王宝印守には厄除けのパワーが漲っています。強運守、むすび守を身につければ、きっと各々のご利益を授かることができるでしょう。
源頼朝が源氏再興の祈願を行った伊豆山神社
伊豆山神社の創建は明らかになってはいませんが、紀元前5~4世紀頃と推定されています。平安時代の後期には平治の乱後に伊豆に流された源頼朝が、伊豆山神社で源氏再興の祈願を行ったと伝わります。
頼朝と政子が逢瀬のときに腰を掛けた石に漲る恋愛成就のパワー
流刑地の伊豆で成人を迎えた頼朝は、伊豆山神社で政子と逢瀬を繰り返し結婚しました。境内には頼朝と政子の腰掛け石が残されています。石の南には「こころむすび」の鳥居が設けられ、恋愛成就のパワーが放っているかのようです。
小泉今日子が2010年に奉納した「キョンキョン鳥居」
境内の西端には小泉今日子が、2010年に朱色の鳥居を奉納しました。今では「キョンキョン鳥居」の愛称で呼ばれ、多くのファンが訪れています。
伊豆山の中腹の境内には数多くの桜が植樹され、例年3月下旬から4月上旬には薄紅色のグラデーションで彩られます。海抜170メートル前後の高台からは眼下に相模湾や熱海の温泉街の眺望が広がります。
例年4月の中旬に行われる例大祭
2000年を超える伝統を育む神社では一年を通して数多くの祭事が斎行されています。特に例年4月の中旬に行われる例大祭では、神輿渡御の他、三々九手挟式、神女舞などが執り行われます。
伊豆山神社はJR熱海駅の北東約1.5キロに社殿を構えています。熱海駅からは路線バスが運行され、一之鳥居に接するように伊豆山神社前のバス停が設けられています。
静岡県熱海市の伊豆山神社では通常の御朱印の他に、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に因む御朱印を頂くことができます。源頼朝と北条政子が逢瀬に訪れた神社には腰掛け石が残され、境内には恋愛成就のパワーが漲っています。2010年には小泉今日子が朱色の鳥居を奉納したことが話題となりました。