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カラフルな烏森神社の御朱印
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都心の新橋駅の西、日比谷口、烏森口から約100メートルに社殿を構える烏森神社では、カラフルな御朱印を頂くことができます。赤、黄、青、緑の4色の巴紋が4つの角に押印された紙面の中央には烏をあしらった社紋が、御朱印のデザインをひきしめています。
烏森神社では通常の御朱印の他にも、神事や行事に合わせて期間限定の御朱印を頒布しています。一年を通して10種類前後のデザインが準備されています。2022年の節分時期の御朱印では、4色の巴紋が2か所にまとめられ、それと対称の位置に干支の寅が描かれます。
通常の御朱印、期間限定の御朱印にはいずれも、無病息災などの御守や梅茶が併せて授与されます。
烏森神社では拝殿に向かう階段の下に御朱印の授与所が設けられています。
授与所にはオリジナルの御朱印帳、朱印護符も準備されています。
バラエティー豊富な授与品
授与所には多種多様の授与品が並んでいます。お守りだけでも、社紋の烏と四色の巴とを織り上げた特大サイズの烏森神社御守、御恵守ミニ、癌封じ御守、幸運の鈴守、特別祈祷・開運招福干支伴天御守など、バラエティーは極めて豊富です。
色で叶える願掛けみくじの「心願色みくじ」
神社に参拝すると、どうしてもご利益を期待してしまうものでしょう。烏森神社に訪れる人々の多くは「心願色みくじ」に希望を託すようです。色で叶える願掛けみくじなのです。4色に色分けされたおみくじ、願い札、願い玉を受け取り、専用の書き処にて同色のペンで願い事を記し、結び紐に括り付けます。赤色では恋愛・良縁、黄色では金運・幸運・商売、青色では厄祓・仕事学業、緑色では健康家庭を祈ります。願い札は後で神職によって心願成就祈願が行われます。
平安時代に創建され、江戸時代には明暦の大火の類焼を免れた神社
烏森神社は平安時代に起こった平将門の乱のとき、藤原秀郷が神鳥の群がる霊地に神社を創建したことに始まると伝えられます。江戸時代の1657年の明暦の大火のときには、江戸市中は焼け野原となる中、烏森稲荷社は類焼を免れました。
江戸で一二を争う稲荷祭の伝統を受け継ぐ烏森神社例大祭
940年の創建以来の歴史を育む烏森神社では、一年を通して多彩な年中行事が行われています。江戸時代には初午の日に行われていた稲荷祭は、江戸で一二を争う規模であったと言われています。明治時代以降は2年に一度5月4~6日の例大祭として受け継がれています。開催年の5月5日には、新橋駅のSL広場を中心として「本社神輿渡御」が行われます。
例大祭ほどの規模ではありませんが、例年の2月1~3日には節分祭も行われます。誰でも気軽に拝殿に入って鈴祓いが受けられるのです。参拝の後には御神酒入り生姜湯「清めの神露」を頂くことができます。
東京都心の新橋駅の西約100メートルに社殿を構える烏森神社では、一年に約10種類のカラフルな御朱印を頂くことができます。お守りなどの授与品も極めてバラエティー豊富で、「心願色みくじ」による願掛けもユニークです。平安時代に創建されたと伝わる神社は、江戸時代には明暦の大火の被害を受けることなく、例大祭などで伝統を守り続けています。