※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。
2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。(2020年12月10日 編集部)
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年12月10日 編集部更新)
毎年1月3日に川越の喜多院で開催される初大師だるま市
新しい年を迎えると、縁起をかついだり、運勢を占ったり、一年の目標を立てたりするものです。初詣に行ってだるまを買い、目標を胸に目を入れる人も数多いことでしょう。川越の喜多院では毎年1月3日に初大師だるま市が行われています。
大勢の人々が初詣につめかける喜多院
毎年、除夜の鐘が鳴り終わる頃には、喜多院には大勢の人々が初詣につめかけます。特に元日から三が日の境内は参拝者で埋め尽くされます。本堂の慈眼堂に参拝するには何時間も行列に並ばなければなりません。
境内に隙間なく並ぶバラエティー豊富なだるま
初大師だるま市の日には、慈眼堂と山門の間にだるま店が、隙間なくずらりと並びます。正月3日は厄除元三大師の縁日です。大師が涅槃に迎えられた1月3日に、初大師という縁日が開かれるようになりました。初大師だるま市は、戦時中も休むことなく開かれ、川越の年中行事として定着しています。
だるま市に並ぶのは、だるまのみですが、大きさや色のバラエティーがとても豊富で、見るだけでも飽きることはありません。サイズは持って帰るのが大変そうな大きなだるまや、ポケットにでも入りそうな小さなものまであります。色もカラフルです。赤色は開運、白色は合格祈願や必勝祈願、金色は無病息災、青色は交通安全、緑色は健康祈願、黄色は金運上昇、ピンク色は恋愛成就、オレンジ色は子孫繁栄、黒色は厄除けの意味がこめられているのです。
歴史的な建造物で溢れる喜多院の境内
数多くのだるま店がひしめき合う喜多院ですが、境内には歴史的な建造物で溢れています。北西の客殿には家光誕生の間が、江戸城から移築され、庭園には家光手植えの桜が今でも元気に育っています。多宝塔や鐘楼門が均整のとれた姿を見せています。
境内にはだるまの他にも、熊手や絵馬、破魔矢などの正月グッズが勢揃いしています。屋台の飲食店も正月気分を盛り上げているようです。また、喜多院の近くや川越市内に数多くの川越土産の店舗を構える「くらづくり本舗」では、正月期間には「開運川越だるま」を販売しています。
初大師だるま市は、毎年1月3日に川越の喜多院で開催されています。境内の慈眼堂と山門の間には隙間なく、だるま市が並びます。大きさや色のバラエティーが豊富なので、年初めにたてた目標や願いを叶えてくれる、だるまを見つけることができるでしょう。