日本で最初にユネスコの世界遺産に登録された姫路城
兵庫県西部の播磨平野に広がる姫路市には、市内のいたるところにその名残を留めています。シンボルの姫路城は日本で最初にユネスコの世界遺産に登録されました。白鷺城の別称をもつ真白な壁が印象的な天守閣の南西には、日本庭園の好古園が残されています。落ち着いた和の情緒が漲る園内は、例年11月中旬から12月上旬にかけて紅葉で彩られ、「好古園紅葉会」が開催されています。2020年には11月20日~12月6日の期間で行われ、夜間には20:00まで紅葉した樹々がライトアップされました。
姫路城の西御屋敷跡を池泉回遊式庭園に整備した好古園
好古園は、姫路城の西御屋敷跡を池泉回遊式庭園に整備した公園です。園内には長屋門、屋敷門、渡り廊下など江戸時代の建築物が復元されています。
玄関から園路を進むと食事処の「活水軒」に突き当たります。「活水軒」では「好古園紅葉会」の期間中には、1日20食限定の特別料理がメニューに加わります。
「活水軒」からは「御屋敷の庭」に沿って、「渡り廊下」が設けられ、江戸時代の名残を漂わせています。
紅葉に包まれる「御屋敷の庭」の大池や大滝
「渡り廊下」から眺める「御屋敷の庭」は、園内では最大規模の池泉回遊式の日本庭園です。瀬戸内海をイメージした大池の南の大滝は深山幽谷の流れの趣が溢れています。
「御屋敷の庭」の南西に建つ「潮音斎」の観庭台からは、正面に紅葉に包まれる大池や大滝を眺めることができます。
個性あふれる表情を見せる茶室や小さな庭
「御屋敷の庭」の西端から「苗の庭」を超えると、茶室の「双樹庵」です。本格的な数奇屋建築の中で抹茶を味わいながら、自然の緑や紅葉を楽しむことができます。
「双樹庵」の南には、西から東に向かって「流れの平庭」、「夏木の庭」、「松の庭」、「花の庭」、「竹の庭」、「築山池泉の庭」などの小さな庭が並び、個性あふれる表情を見せてくれます。
好古園内の「御屋敷の庭」や「築山池泉の庭」などからは姫路城の西の丸が見え隠れし、日本の秋の情緒を感じながら歴史を偲ぶことができます。
日本で最初にユネスコの世界遺産に登録された姫路城の南西には、日本庭園の好古園が残されています。西御屋敷跡を整備した池泉回遊式庭園は、四季折々の表情で包まれ例年11月中旬から12月上旬にかけて紅葉で彩られ、「好古園紅葉会」が開催されています。