染物職人を総称して「紺屋」と呼びます。新宿にある「染色に関する工房」を見学できる、お江戸新宿「紺屋めぐり」。
神田川・妙正寺川流域を中心に、落合・高田馬場・早稲田にある染色13業種、20工房をめぐる秋の散策を楽しみました。
刺繍武井さんにて刺繍を見学
2018/11/2(金)午後
刺繍武井さんはマンションの一室の住居兼工房で御夫婦で営まれています。
奥様が刺繍用の道具や工程など詳しい説明をしてくださりました。
この日の刺繍は、十二支と縁起物のコラボを刺繍されていました。もう一つの完成されていたものは成人式用のハレのものでした。
見学自由でしたが、住まわれているマンションなので予約の電話したほうがいいようです。体験の書いてあるお店は、電話をすれば、体験だけでなく見学も出来るようです。
染めの高孝さんにて墨流し染体験
墨流し染体験40分。半襟(7,000円)を体験しました。
他に体験出来るものは、帯揚げ(14,000円)ショール大(12,000円)ショール小(10,000円) ハンカチ(2,000円)
完成作品は、湯のし工程があるため、2週間後以降に自宅に郵送して下さるとのことで、完成品が届く楽しみがあります。
自分の体験の前に、先に来られていた女性お2人の作業を見学できました。
お1人目は、帯揚げ、帯揚げに感動されて、帯揚げの残りを使い追加で半襟。お2人目は帯揚げ。墨流しは終わりが見えないので、終わりを決めることが重要になるそうです。
何種類かの道具を使い模様も様々な形になります。
鞭のようなものや、熊手のようなもの、竹串などで一瞬にして模様が変化していきます。
色はカラフルにしたりも出来ますが、半襟でしたので、少しシックにお抹茶のイメージで柄を考えました。抹茶色、墨色、白、アクセントのハート柄は、紫にしました。抹茶色、墨色、抹茶色、白、紫の順番で墨流しをしました。
筆の持ち方や、筆の入れる角度、入れるタイミング、抜くタイミング次第で柄が変化してしまう一発勝負です。時間経過で柄が変化していくので、その時その時で柄が変わっていきます。工房の方や先生に教えて頂きながら、墨流し練習をしますが、中々上手くいかずのまま本番になりました。本番は、竹串を使ったハート模様も成功しました。
先生の楽しいトークと共にあっという間の作業時間でした。
体験後に、体験用紙に住所などを記入し、ギャラリーでお支払いして終了。
オリジナル浴衣のご案内もありました。反物43,200円お仕立て16,200円でオリジナル浴衣が1ヶ月半で出来るそうです。
春ころなら来年の夏の盆踊りにはオリジナル浴衣で踊るのも粋ですね。
工房の端から端までの一枚の反物の作成はかなりの感動になりそうですが、一人では大変とのことで、仕上げは先生が補修してくださるそうです。
「紺屋めぐり」参加工房が一同に会する「染職人の感謝祭」も
2018/11/17(土)〜18(日)
染職人の感謝祭(神楽坂 毘沙門天 善國寺)
「紺屋めぐり」参加工房が一同に会します。
※着物でお越しの方に、「会員手作りの半襟」を各日先着30名にプレゼント(本堂下展示場)
一人でも大勢でも楽しめる紺屋めぐり。
一人での体験でも、他の体験の方や工房の方と出会えて、あたたかい雰囲気の中で楽しめます。
工房と工房をめぐる時は、住宅街にあるので地図を見ながらちょっとした探検気分を味わえます。わくわくドキドキの紺屋めぐりでした。