「東京高円寺阿波おどり」は、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた地域イベントの一つです。株式会社オマツリジャパンは、2021年にデジタル技術を活用した新しい形での阿波おどり体験「光も踊る 東京高円寺阿波おどりplus+」を企画し、阿波おどりの魅力を再発信することを目指しました。このプロジェクトは、観光庁の「あたらしいツーリズム」補助金を活用し、新鮮な観光体験として実現されました。
<この記事のポイント>
・地域とクリエイティブ企業の連携支援!
・新たな観光体験の創出!
阿波おどりを新たな舞台で、光と踊りの共演
「東京高円寺阿波おどり」では、かねてその魅力を伝えるために「東京高円寺阿波おどり+plus」という阿波踊りを体験できる参加型イベントを開催し、阿波踊りを中心とする地域活性化を行っていました。しかし2020年度は新型コロナウィルス流行のため、祭りはもちろん、このイベントも中止となっていました。
この状況を打破するために企画されたのが、プロジェクションマッピング等のデジタル技術を活用し、感染症対策をしながら楽しめる舞台公演として前述のイベントをアップグレードした「光も踊る 東京高円寺阿波おどりplus+」です。
第1部「座・高円寺喫茶」と第2部「高円寺阿波おどり × NAKED -Groovy Waves-」の2部構成で、プロジェクションマッピングなど最新技術を駆使し、阿波おどりのリズムに合わせた光の演出が施された舞台。第1部では、カフェのリラックスした空間で阿波おどりの歴史や背景を学べるプログラムが組まれ、第2部ではデジタル演出が舞台と一体化し、阿波おどりの伝統が幻想的に表現されました。
伝統とデジタルの橋渡しで阿波おどりの未来を支える
オマツリジャパンは、プロジェクトの企画から運営に至るまで、地元商店街やクリエイティブ企業との連携を支援しました。また、感染症対策を徹底した会場運営を行い、観客が安心して参加できる工夫も施されました。これにより、地域の伝統とデジタル技術の架け橋として、新しい観光体験を可能にしました。
新たな観客層を呼び込む地域振興モデル
「光も踊る 東京高円寺阿波おどりplus+」は、光と踊りの融合により、阿波おどりの価値を拡大することに成功しました。コロナ禍ということで、公開は限られた中でしたが、高円寺全体が一体となって観光価値を創出する取り組みになりました。
まとめ
伝統と現代技術が見事に融合した「光も踊る 東京高円寺阿波おどりplus+」は、コロナ禍での観光業と地域振興の課題に対する革新的な取り組みとなりました。観光庁の補助金事業に支えられたこのプロジェクトは、他地域のイベントや伝統文化を次世代に継承する手法として広がる可能性を秘めており、今後の展開が期待されています。