この記事では、京都で開催されるあじさい祭りを5つご紹介していきます。
たった一輪でも、まるでブーケのような花を咲かせるあじさい。今では贈り物としても選ばれるほど人気のお花です。私達が知っている、あじさいの品種はせいぜい2~3種類程度でしょう。しかし、あじさいは、大きく分けて50種類、園芸品種を併せるとなんとその種類は2000以上にものぼります。
そんな魅力あふれるあじさい鑑賞にうってつけのイベントとして、春の終わり頃から京都をはじめとする全国各地で開催される「あじさい祭り」があります。あじさい祭りに参加することで、場所によっては約100種類のあじさいを、見比べることができます。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2021年5月26日 編集部更新)
1.「あじさい祭り」は何を楽しむお祭り?
そもそも、「あじさい祭り」とは、どのようなお祭りなのでしょうか?
「お祭り」と聞くと、屋台や出店、花火や音楽の演出など、派手なイメージを持ちますが、京都で行われるあじさい祭りはひと味違います。
あじさい祭りは主にお寺の境内で開催され、大輪の花を咲かせたあじさいを、静かに鑑賞するお祭りなのです。
中には50種類以上のあじさいが植えられているあじさい祭りもあり、よく観察してみると、種類ごとに花びらの数や形が違うため、飽きることなく楽しむことができます。
あじさい祭りの楽しみ方は、鑑賞することだけにとどまりません。多くの方が、きれいなあじさいを思い出に残すべく、写真撮影を行っているようです。初心者の方でも、三脚にカメラを固定してブレないように撮影するだけでも綺麗な仕上がりが期待できますよ!
アジサイ
久々に、カメラ&三脚
担いで山道歩いたら
15分程度なのに
ヘトヘト…
でも、かなりの収穫ありです😆
4年越し、3度目の正直😁 pic.twitter.com/e4OfEbgS3R— ebi (@Ebinit) 2018年6月24日
その他にも、各お祭り会場で、あじさいにちなんだイベントを開催しているところもあるので、チェックしてみてください!
2.京都で行われるおすすめ「あじさい祭り」5選をご紹介!
「あじさい祭り」の楽しみ方が分かったところで、実際どこで参加できるのか知りたいですよね。今回は、京都で開催される「あじさい祭り」5選をご紹介します。お花好きであれば、数千、数万株のあじさいに囲まれる、とても魅力的な行事でしょう。
丹州観音寺 「あじさいまつり」
丹州観音寺は、関西で最も古い「あじさい寺」として有名です。そんな丹州観音寺のあじさいまつりの時期には、遠方からあじさい目当てに沢山の人がお参りに訪れます。
例年6月の第4日曜日に開催されていますが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年のあじさいまつりは中止となりました。自粛拝観のみ下記の日程で開催されます。2021年5月26日時点で2021年の開催情報は発表されていません。
- 期間 :2020年6月10日~7月5日
- 拝観料 :350円
- 拝観時間:9:00~16:00
- 株数 :約100品種 約10,000株
拝観される方は下記の事項をお守りください。
1、指示板に従って下さい。
2、拝観料300円を拝観料箱に入れて下さい。
3、手指の消毒をしてください。
4、マスクをつけて下さい。
5、一方通行で進んで下さい。
6、接触しないよう間隔をあけて下さい。
7、トイレの使用はできるだけご遠慮下さい。
8、カメラ三脚の使用禁止
9、本堂、詩風館の内拝中止
10、あじさいまつり中止、法話もありません。
あじさいまつりの日には、アトラクションや法話、ライトアップなど、さまざまなイベントが行われます。同時期の、6月初旬~7月初旬には「あじさい参詣(もうで)」というイベントも開催されるので、花浄土と呼ぶに相応しい佇まいを、思い出の1枚に収めてはいかがでしょうか?
三室戸寺 「あじさい園」
三室戸寺は某新聞社のアンケートで全国3位のあじさいの名所として選出されたこともある有名なお寺です。三室戸寺の敷地内には、「西洋アジサイ」以外にも、「柏葉アジサイ」「ガクアジサイ」などが植えられています。中には、幻のあじさいとも言われている「七段花」も植えられているようです。一生に一度は見てみたいですね。
- 期間 :2021年6月1日~7月11日
- 拝観料 :大人800円・子供400円
- 拝観時間:8:30~16:30
- 株数 :約50品種 約10,000株
2021年6月12日~6月27日の間の土日限りで夜のライトアップが行われます。ライトアップは19時から21時までで、夜の幻想的な光のなかで見るあじさいもまた素敵ですよ。
三千院「あじさいまつり」
三千院では、期間中あじさい苑にて「あじさいまつり」が行われます。三千院には、京都の名庭100選にも選ばれるほど、整えられた美しい庭園が広がります。
※下記は2019年の情報です。2021年の開催については2021年5月26日時点で未定です。
- 期間 :6月中旬~7月中旬
- 拝観料 :大人 700円・中学生400円・子供 150円
- 拝観時間:8:30~17:00
- 株数 :約3,000株
三千院には、「星紫陽花」や「山紫陽花」「小紫陽花」などが植えられています。中には「ハート型のあじさい」があることでも知られており、見つけると幸せになれると言われています。そのため、女性に人気のあじさいスポットでもあります。
藤森神社「紫陽花まつり」
藤森神社には、手入れの行き届いている第1紫陽花苑と第2紫陽花苑があり、各場所で違ったあじさいを鑑賞することが出来ます。
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藤森神社・あれから20日ぐらい。 紫陽花は見頃に。 花の数、例年より少なく感じます。 #藤森神社 #藤森神社あじさいまつり #紫陽花 #京都 #nikoncoolpixb500 #伏見区たぶん。
2021年は下記の日程で開催を予定していますが、新型コロナウイルスの感染状況により変更になる場合があるのでご注意ください。
- 期間 : 2021年6月5日~6月30日
- 拝観料 :300円
- 拝観時間:9:00~16:00
- 株数 :約3,500株
他のあじさい祭りよりも株数は少ないですが、「セイヨウアジサイ」や「ガクアジサイ」「アナベル」「カシワバアジサイ」「オタフクアジサイ」など沢山の種類のあじさいを観ることができます。藤森神社の「紫陽花まつり」はイベントも豊富で、蹴鞠(けまり)や舞楽(ぶがく)などが披露されます。
舞鶴自然文化園「アジサイまつり」
舞鶴自然文化園は京都で指折りのあじさいスポットです。植えられているあじさいの株数は、他のあじさい祭りと比較できないほど膨大な数です。品種も100種類を超えます。
舞鶴自然文化園は管理体制の変更に伴い、2021年4月1日から休園していますが、夏のアジサイ園は下記の日程で開園予定です。
- 期間:2021年6月11日~7月11日
- 料金:大人500円・子供250円
- 時間:9:00~17:00(最終入園16:30)
- 株数:約100品種 約100,000株
舞鶴自然文化園では、期間中「絵手紙コンテスト」や「あじさいの販売」「アジサイミニコンサート」など様々なイベントが開催されます。あじさい鑑賞の他にも、あじさいにちなんだイベントを楽しみたい方におすすめのスポットです!
まとめ
今回は、主に京都で開催される「あじさい祭り」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
あじさい祭りの楽しみ方として、「あじさいを観るだけ」と考えていた方も多いのではないでしょうか?しかし、場所によっては舞楽を観ることができたり、あじさいを購入できたりするほか、ハート型のあじさいを探せるなど、さまざまな楽しみ方ができそうですね。
ぜひ今年の初夏はあじさい祭りに参加してみてはいかがでしょうか?