5月になった瞬間に、夏のような陽気だ。
日本から四季が失われたと言われてから久しいが、外出自粛の今年に関してはより一層そのコントラストが強い。
(どこいっちまったんだよ出会いと別れと涙とエモさあふれる春のイベントたち…!)
疫病が流行り、人々は余った牛乳から蘇を作り、
海の底から現れる妖怪に疫病退散の祈りをささげる、正に混迷の時代。
大型連休も時間ができたし、自分を見つめなおすためにも
ここは、ちょっと季節はずれるけど祖霊の皆さんにもご来訪いただこうと思います。
祖霊の皆さんも夏場のラッシュを避けられるので好都合である。
NO!3密!!
祖霊を迎えるために必要なものといえば、なすとキュウリに足を生やした精霊馬(しょうろううま)だ。
迎え火のときは急いで来てもらうためにキュウリの馬で、
送り火の時は名残惜しく、ゆっくり帰ってもらうためになすの牛で、というアレである。
基本は牛馬だけど、昨今はアレンジするのがトレンドらしい。
2019年、精霊馬ならぬ精霊艦2隻目
「野菜戦艦 大和」主砲、3連装ニンジン砲9門
副砲、3連装ナスビ砲6門
対空兵装として連装ニンジン高角砲16門御先祖様には大船に乗って来て欲しいからね、しかたないね()#精霊馬 #お盆 #戦艦 #大和 pic.twitter.com/royeMeG6NS
— 飯炊きめっしー (@messhie0331) August 13, 2019
お盆にご先祖様が爆速で帰って来られるようにレックウザを用意しました。#お盆 #精霊馬 #レックウザ pic.twitter.com/HZGzL2uYiJ
— アメノミ (@amenomi1366) August 15, 2019
僕もやってみたくなって、食料調達ついでにいろいろと買い込んできた
まずは、最近トレンドのあいつだ。
竹串で足をつけたキュウリをS字に組みなおし、
背には切れ込みをいれていく。
背中に最大の特徴である帆を、また最近明らかになったアレも尻尾に仕込めば、
スピノサウルス(新復元)!!!
背に帆を持つ巨大肉食恐竜で、最近の研究で尾にもヒレがあったことが確認された。
そのため水中適応がかなり進んでいたことが推測されている。ちなみに日本にもいたらしい。荒川河川敷で突然こいつ現れたら死を覚悟する。
どうでもいいけど、パプリカの断面ってめちゃくちゃ怖い顔してるよね。
さあ、次にいこう。
色の濃いナスのお尻を気持ち斜めに切って、十字に切り出したパプリカ中心を切り抜く。(彫刻刀なんかがあるといい)
ナスのヘタと余りの部分で胴体を切り出して、竹串で組み合わせれば、
MS‐09 ドム
黒い三連星の愛機として有名なジオン公国軍の量産重陸戦MS、ホバー推進を併用した巨体に似合わないその機動力でガンダムを苦しめたアイツである。
もちろん三体作った。
アスパラのバズーカを構えさせて、スピノサウルスと集合写真。
自画自賛だけど結構いい出来じゃなかろうか。
日本最古のお盆の記録は西暦600年ごろ、推古天皇の時代と言われている。
精霊馬がいつからの風習かはちょっとわからないけど、少なくとも数百年単位で受け継がれ、形を変えながら生活に根付いている立派な文化だ。
外出自粛はもうしばらく続きそうだけど。いつもの日常を少しアレンジしながら、今しかできない文化的活動を開拓していくのもいいと思うよ。
※最後の最後にやりたかったことがあったのでもう少しお付き合いください。
油を引いたフライパンで豚コマに火を通し、余った野菜とドムたちを投入。
野菜が柔らかくなったら味噌ダレをまわしかけて、
ドムと夏野菜の味噌炒め。
レモンサワーに超絶マッチするので、休日の昼飲みにおススメです。
またどこかでお会いしましょう。
由緒正しい精霊馬について学びたかったあなたはこちら!