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ドライブイン花火、日本初のプロジェクトがわずか3日でクラウドファンディング達成!

ドライブイン花火、日本初のプロジェクトがわずか3日でクラウドファンディング達成!

今年は新型コロナウイルスの影響で全国の花火が中止になってしまいましたが、その中でも何とか花火大会を開催しようと企画しているLIGTH UP NIPPON HOKKAIDOの実行委員長を務めている中田 ゲン様にお話しを伺いました。

実はライター自身もLIGTH UP NIPPONのカメラマンを担当しており、これまで直接の面識はありませんでしたが、そんな関係もあって今回の取材をさせて頂きました。

LIGHT UP NIPPON HOKKAIDOとは?

以前、オマツリジャパンの記事でも取り上げた事がありますが、LIGTH UP NIPPONとは2011年の東日本大震災で被災した人を何とか花火で元気付けようと立ち上がった団体です。

北海道は2013年の立ち上げになります。今でこそ全国各地で開催される様になりましたが、当時は東北以外では初めての開催地になったと記憶しています。中田さんを含むメンバーが「自分たちも北海道でLIGTH UP NIPPONに関わらせて欲しい」と頼み込んだ事が切っ掛けであり、団体の中ではちょっと異色な存在で独立採算制を取っています。北海道のみのホームページやTwitterアカウントもあり、プレゼント企画でフォロワーを増やしたりと変わった事もやっていたりしています。

今回もコロナウイルスの影響でLIGTH UP NIPPONとしては全国の花火は断念しましたが、北海道に関しては実行委員の強い気持ちにより別枠として行われる様になりました。開催会場もこれまで全面協力を頂いている国営滝野すずらん丘陵公園が使用されます。

LIGHT UP NIPPON HOKKAIDOの花火

ドライブイン花火とは?

アメリカで1930年代に誕生したドライブインシアターからヒントを得ています。ドライブインシアターとは巨大な駐車場にスクリーンを配置し、音声には車のラジオが使用されます。映画館として運営されている為、入場を制限し、入場料を徴収します。

家族連れで楽しめ、多少うるさくしても車の中であれば問題ない利点などが人気の理由でした。しかし、夜しか上映できなかったり、悪天候での中止、地価の上昇などにより次第に廃れてしまい、1970年頃にはほとんど見られなくなったそうです。

しかし、この新型コロナウイルスで外出禁止令が出ると、再度見直され、実は韓国、ドイツ、イランなどでは現存するドライブインシアターを再稼動させたりしているそうです。花火大会でもこれと同じ事を行い、完全有料席で閉鎖的な花火大会が行われます。

そんな訳で、日本初の(世界初かも?)ドライブイン花火が誕生しました。実行委員会としては、6月1日に行われたCheer Up!花火プロジェクトのような非公開花火や配信での打ち上げも考えたけれど、やはり花火大会の形にこだわった様です。

実際には全国の花火屋さんでもこの方法は考えられていましたが、やはり場所の問題や自治体の責任問題などで許可が得られなかったりと、成功すればモデルケースとして一つの基準を作る役割にもなる注目の花火大会です。

ドライブイン花火のイメージ図

花火大会概要

日時:2020年8月23日(日)19:30~20:00(※予定です!)
場所:北海道札幌市 国営滝野すずらん丘陵公園
運営:LIGTH UP NIPPON HOKKAIDO
企画賛同:NPO法人HokkaidoDream
入場台数:最大400台程度
入場チケット:クラウドファンディングより
担当煙火店:ヤマニ小原煙火株式会社
最大打ち上げ号数:5号玉

国営滝野すずらん丘陵公園

ドライブイン花火開催にあたってのQ&A

Q:札幌市で毎年、秋頃に開催されているモエレ沼芸術花火は尺玉などの大きい花火は外からでも見れるので人が集まってしまいませんか?
A:上手い具合に閉鎖された空間で外からは全く見えません。夏は草木が多く火災のリスクもありますが、2015年からの打ち上げ実績、散水車の準備などしっかり対応をしています。冬場は尺玉を打ち上げる事も可能な場所です。

Q:花火は上空に打ち上がるのでみんな車外に出てしまいませんか?
A:もし車外に出てしまう人がいても来場者数が限られているので、運営側で規制の対処は行えると思っています。

Q:他に三密を避ける為にどの様な事に取り組んでいますか?
A:前後の車間を3m、左右の車間を2mと設定しています。車外に出られない場合を想定して車高についても協議していきます。

Q:普通に花火チケットの販売ではなく、なぜクラウドファンディングを利用したのでしょうか?
A:低予算での開催になり多額の赤字でやれるものではない為、あらかじめ達成率によってある程度の予算が立てられます。もし予想以上の支援があった場合は花火の量を増やす事も可能になります。
また、クラウドファンディングを通す事で来場者を把握できるので運営をする上でも助かる利点があります。

Q:花火と音楽のコラボレーションについては、カーラジオだと打ち上げのタイミングとの音ズレは大丈夫なのでしょうか?
A:その辺の事も考えて演出を作っていきます。また、数値上ではミニFMで全域をカバーできるのですが、これから実際に会場で何度もテストをしていきます。

外部から閉鎖された空間を確保

ドライブイン花火開催への想い

北海道では札幌市雪まつりによってコロナウイルスが蔓延したイメージが強く、現在は大型イベントが全て中止となっています。

夏も全国各地で花火大会が中止になっていますが、逆にこんな時期だからこそ「花火で元気を届けられないか」と色々と考え、ソーシャルディスタンスを確保できるドライブイン花火の開催に辿り着きました。

花火は老若男女が楽しめ、言葉も不要で日本が世界に発信できるエンターテイメントだと思っています。本来ならば、車で花火を見て貰う事はしたくないのですが、これも今しかできない貴重な体験だと思って自分たち運営側も最大限に楽しんでやりたいと考えています。

また「こんな時期にやるの?」と言う人がいる一方で応援してくれる人も多く、日本の花火文化を絶やさない為にも花火師さん達を最大限支援していきたいです。

目標は高く!クラウドファンディングで更なる支援を。

取材協力:中田ゲン様 各地で芸術花火シリーズを手掛けるグレイトスカイアートのメンバー、
北海道の花火ではモエレ沼芸術花火、LIGHT UP NIPPON HOKKAIDOなどを運営している。

 

written by
蛭田 眞志

蛭田 眞志

花火専門カメラマン&花火専門ライターです。
日本の良質な花火文化を後世に残すために記録し、花火に携わる人達を応援しています!
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