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「間々田のジャガマイタ」池に飛び込む竜の音|観光経済新聞

「間々田のジャガマイタ」池に飛び込む竜の音|観光経済新聞

2019年からスタートした、観光経済新聞のオマツリジャパンコラム記事連載!2020年も「お祭り」をフックに、旅に出たくなる記事の連載をして参ります!奇祭好き、ケンカ祭り好き、お神輿好き…等、様々なライターさんに記事を執筆いただく予定ですので、ぜひご覧ください♪(オマツリジャパン編集部)

池に飛び込む竜の音

 今回は毎年5月5日に開催される北関東の春を代表する奇祭で、栃木県が誇る重要文化財「間々田のジャガマイタ」を紹介しよう。この祭りでは「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」と威勢よく叫びながら全長15メートルを超える巨大な蛇(じゃ)をかつぎ、町中を練り歩く。

 栃木県の間々田地区に約400年前から伝わる、五穀豊穣と疫病退散、雨乞いを祈願する奇祭である。その起源は、一説には釈迦が誕生した際に8匹の竜が祝福の甘露を降らせたという「八代竜王信仰」にあるという。

 JR間々田駅から徒歩約30分で会場の間々田八幡宮に到着。朝10時。町内から続々と竜が集まってきた。その数7体。蛇はわら、竹、シダなどを使って各町が工夫を凝らして作る。赤や青、黒などと、竜の色合いは地区ごとに異なる。バックでは太鼓の演奏も始まり、盛り上がってきた。

 午前11時には全ての蛇が八幡宮本殿前に移動して「蛇よせ」の儀式を行った後、口に御神酒を注ぐ「修祓式」も行われた。そしてさらに待つこと2時間。午後1時からようやく今回の祭りのハイライトである「水飲みの儀」が始まった。

 豪快な水しぶきを上げながら弁天池に思い切り蛇の頭を突っ込んで水を飲ませ、そのままの勢いで担ぎ手もいっしょに池の中へ飛び込んでいく。この祭りの最大の見せ場だ。実はこの瞬間を撮るために早朝からカメラマンたちが八丁堀の周りをぐるっと取り囲み、ベストショットを撮るための熾烈(しれつ)なバトルを繰り広げていたのだった。

 水飲みの儀を終えた竜はこの後、八幡宮から出て町を練り歩き、各家の玄関に頭を入れて厄払いをする。夕方には小学校校庭に集まり、蛇が壊れるほど激しくもみ合う「蛇もみ」が行われ、無事に祭りは終了となった。なお、祭りでは間々田の地酒「じゃまつり」や、地元のブランド牛である「おやま和牛」の串焼きを堪能することができる。写真撮影の傍らぜひ堪能していただきたい。

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奇祭ハンター Mac
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オマツリジャパン オフィシャルライター
奇祭ハンターです。「毎月奇祭」を目標に、奇祭旅を行い、レポートやお祭り情報を挙げてます。

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