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1954年、マリリン・モンローはなぜ日本にいたのか?「山笠」のあの街やあの港町にも伝説の大女優の足跡!

1954年、マリリン・モンローはなぜ日本にいたのか?「山笠」のあの街やあの港町にも伝説の大女優の足跡!

6月1日はマリリン・モンローの誕生日であることから「マリリン・モンローの日」になっています。出身地のロサンゼルス市とハリウッド商工会議所が制定しました。

往年のハリウッド大スターとしてあまりにも有名なマリリン・モンロー。あまり知られていませんが、マリリンは1954年に東京ほか日本各地を訪れています。

この記事では、マリリンの日本での足跡をたどりながら関係地のお祭りを紹介します。

マリリン・モンローとは?

1926年生まれのマリリン・モンローは、輝くようなブロンドと豊満な肉体を武器に、アメリカ映画界でセックス・シンボルと呼ばれた女優です。ヌードモデル、端役の下積みなど苦労時代を経て、主演作「ナイアガラ」(’53)でスターの座へ。お尻を振ってセクシーに歩く「モンロー・ウォーク」が人気に拍車をかけました。マリリンは、この歩き方になるよう、わざと高さの違うハイヒールを履いていたそうです。

その後も、「紳士は金髪がお好き」(’53)、「七年目の浮気」(’55)などコメディタッチの映画でその人気を不動のものに。「七年目の浮気」で見せた、地下鉄の通風口でスカートが捲れるシーンはあまりにも有名です。

マリリンが日本にやってきたのはなぜ?

マリリンとジョー。

人気絶頂だったマリリンですが、所属する映画会社と出演作などで揉め、俳優活動が制限されていた1954年に、かねて交際中だった大リーガー、ジョー・ディマジオと結婚します。

ジョーは、56試合連続安打というMLB記録を持つ大スターです。そして、この年、ジョーは日本の読売ジャイアンツの招きに応じ、日本で野球指導を行う仕事を受けていました。そこでマリリンは、新婚旅行も兼ねて、日本にやってくることになったのです。1954年2月のことでした。

マリリンはどこに滞在したの?

マリリン(とジョー)の日本滞在は、1954年2月1日から23日まで(途中16日〜19日は韓国・米軍基地を慰問)のことです。その間、東京、静岡(伊豆)、福岡、山口、広島、大阪、兵庫と7都市を巡っています。

各地での様子も伝えられていますので、詳しく紹介していきます。

帝国ホテルで浪越徳治郎の指圧を7回受ける

2月1日、ハワイからの飛行機で羽田空港に到着したマリリン。空港では、越路吹雪、月岡夢路、暁テル子ら日本の女優が出迎えたそうです。悪天候で到着が4時間も遅れ、長旅の疲れも出たのでしょう、帝国ホテルにチェックインしたその夜から、マリリンは体調を崩しています。大の医者嫌いだったマリリン、代わりに呼び出されたのが「指圧の心は母心」で、アラフォー世代以上にお馴染みの指圧師・浪越徳治郎で、帝国ホテル滞在中に7回も施術を受けたそうです。

 

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伊豆の漁村で地元民と交流

 

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2月5日からは、これもアラフォー以上にお馴染み「小森のおばちゃま」こと映画評論家の小森和子の同行で、静岡県伊東市の川奈ホテルに宿泊します。川奈では夫婦で散歩も楽しみ、地元漁民と交流する写真も残っています。

ところで、川奈といえば「川奈の万灯」というお祭りがあります。これは、漁師たちが力比べをするために、重さ60キロもの「万灯」(昔の火消しが使った「纏」を大きく飾りつけたもの)を担いで練り歩き、三島神社に奉納するという祭りです。

川奈の名物として、夫妻の耳にも入っていたかもしれません。

博多のホテルから花びらを撒く!

2月8日の夜、羽田から福岡板付空港に入ったマリリンらは、博多の中洲にあった国際ホテルに宿泊。翌日、ホテル前に集まった500人のファンに応援に、2階からカーネーションの花びらをばら撒いて応えたそうです。博多滞在中、マリリンはホテル向かいのレストラン・ロイヤルのオニオンスープが気に入り、毎日通ったそうです。ちなみに、このロイヤルは、ファミレスの「ロイヤルホスト」の前身です。

ところで博多といえば「博多祇園山笠」ですね。毎年7月1日から15日にかけて開催される博多を代表するお祭りです。10数メートルの豪華絢爛な飾り山笠が立ち並び、後半になると曳き山笠が町中を勇壮に走り抜けます。

 

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福岡滞在中、マリリンたちは太宰府に足を伸ばして梅見をする予定でしたが、なぜか変更になり、東公園を散歩することになりました。

 

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東公園は「十日えびす大祭」という人気のお祭りの舞台です。正月8日から4日間にわたって、福岡県庁前の東公園の一角にある「十日恵比寿神社」に商売繁盛を願って、大勢の人が集まります。祭りの2日目、博多券番の芸妓さんたちの徒歩詣の様子は人気で、特に賑わうそうです。

 

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原爆ドーム訪問。カープ球場でフィーバー!

2月11日に板付空港から山口・岩国空港に入ったマリリンらは、そのまま車で広島・宮島へと向かい、料亭旅館「一茶苑」に宿泊します。広島滞在中は、原爆ドームや資料館を訪れています。ジョーが野球教室を行なっていた広島県総合グランド野球場にマリリンがやってきて、野球教室どころではなくなったというエピソードがあります。

神戸で天ぷらに舌鼓!

14日、再び岩国空港から大阪・伊丹空港に。新大阪ホテルにて宿をとります。滞在中、阪神電鉄社長・野田誠三の案内で、夫婦仲良く神戸・花隈町のお茶屋「いさみ」で天ぷらを楽しんだそうです。

16日から19日は、米軍の招きで単身、朝鮮戦争中の韓国へ米軍基地の慰問に回ります。

20日、日本に戻ってきたマリリンは、また風邪をひいて体調を崩してしまい、神戸に用意されたオリエンタルホテルで静養しています。余談ですが、オリエンタルホテルは、神戸開港間もない1870年、旧外国人居留地に外国人専用ホテルとして開業した日本最古のホテルです。阪神淡路大震災で一時廃業しましたが、現在、歴史を引き継いだオリエンタルホテル神戸として営業中です。

神戸外国人居留地といえば、「神戸まつり」の舞台の一つですね。この祭りは、神戸最大の市民まつりで、1971年から始まりました。2023年は5月27日、28日に実に4年ぶりに開催され、サンバやパレードなどが賑やかに神戸を盛り上げました。

真珠ネックレスをお土産に帰国!

22日には神戸から東京に移動したマリリン。再び帝国ホテルに宿泊し、23日にハワイ経由サンフランシスコの帰路につきました。はっきりしませんが、来日初日か、この日に、日活会館にあったマトバ真珠宝石店で真珠のネックレスをお土産に買った、というエピソードも残されています。

まとめ

マリリンは、この日本・韓国旅行で、自分の人気の高さを再確認し、再び映画を撮る決意が固まったと言われています。一方、家庭に入って欲しかったジョーとは仲違いし、帰国後に離婚。その後、女優としてのキャリアはピークを迎えますが、1962年、謎の死を迎えます。

この記事では、マリリン・モンローと日本との縁を紹介しました。

 

祭り開催情報

名称 博多祇園山笠
開催場所 福岡県福岡市
旧博多部中心、櫛田神社
開催日 2023年7月1日(土)~2023年7月15日(土)
追い山4:59~(15日)、他イベントにより異なる
アクセス 地下鉄中洲川端駅から徒歩5分
関連サイト http://www.hakatayamakasa.com/
https://www.mapple.net/spot/40001281/
https://www.hakatayamakasa.com/152290...
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
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