※2021年は新型コロナウイルス蔓延の影響で、神輿一基の渡御と山車人形4台の巡行と山車1台の展示のみ執り行い、各種イベント等(露天商)は全て中止となります。2022年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。 (2021年5月14日 編集部)
福井県坂井市三国町で行われる「三国祭」は、三國神社の春のお祭りです。富山県高岡市の御車山祭(みくるまやままつり)と石川県七尾市の青柏祭(せいはくさい)とこちらの三国祭を合わせて「北陸三大祭」と呼ばれています。三国祭は、平成17(2005)年に現在の坂井市の無形民俗文化財に、翌平成18(2006)年4月には県の無形民俗文化財に指定されているほど、一文化として価値の高いお祭りになります。ここでは、三国祭についてご紹介します。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2021年5月14日 編集部更新)
三国祭の歴史
三国祭の歴史は古く、江戸時代の中期(元禄10(1697)年)にまでさかのぼるそうです。三国祭と言えば「山車巡行」が一番の見どころですが、現在の山車人形の起源の記録が残っているのは、宝暦3(1753)年になります。
三国祭の雑学~昔の山車は高さが10m以上あった!?~
江戸時代より作り続けられてきたと考えられる山車人形は、明治時代に入り最盛期には、高さ10mを超えるような武者人形や出来栄えを競うようになったそうです。ただ、電線が設置されるようになってからは、現在のような4~5mの高さに制限されるようになったようです。ちなみに、同町にある総合博物館の「みくに龍翔館」には、明治末期の10mを超える人形を乗せた山車が展示されているそうです。
三国祭の見どころ~山車は毎年作られている~
三国祭は毎年、10数万の人出があるほど大きなお祭りですが、その多くの方のお目当てが「山車神輿巡行」だと言われています。大きな車輪のきしむ音はまるで、山車に関わるかじ取りの声や笛、三味線、太鼓の音のベースのように響き、およそ250年以上続く歴史に新たな時空(とき)を刻み続けているかのようです。山車が進む道の両側には700軒もの露店が軒を連ね、観ても楽しく、舌も嬉しい三国祭。ぜひあなたも足を運んでみませんか?
三国祭の基本情報
・開催日程:令和3年5月19日(水) 20日(木) 21日(金)
※神輿一基の渡御と山車人形4台の巡行と山車1台の展示のみ執り行い、各種イベント等(露天商)は全て中止となります。
・開催場所:三國神社
・アクセス:えちぜん鉄道三国神社駅より徒歩7分、えちぜん鉄道三国駅より徒歩15分
・駐車場:なし(近隣に駐車場有り。20日のみ無料シャトルバスが運行)
トップ画像引用:wikipedia