埼玉県東松山市で例年4月中旬から5月上旬に開催される「物見山つつじ祭り」
都心に開学した大学の中には学生数の増加に伴って、郊外に新たなキャンパスを設ける学校が数多くあります。埼玉県のほぼ中心に位置する東松山市の物見山の麓には、大東文化大学、東京電機大学、山村学園短期大学が、モダンなデザインの学舎を建設しています。標高約135メートルの物見山は約4万本のつつじで覆われ、講義で疲れた学生の目を癒しているようです。例年ゴールデンウィークを含む4月中旬から5月上旬には、豊かな彩りで山肌が包まれ「物見山つつじ祭り」が開催されます。ところが2021年は新型コロナウイルス感染防止のため、地元の麦打ち唄や和太鼓の演奏などのイベントは全て中止となってしまいました。
物見山の北麓の公園入口
物見山公園に公共交通機関を利用して訪れる場合、東武東上線の高坂駅西口から「鳩山ニュータウン」行きの路線バスに乗車し、「大東文化大学」停で下車するのが便利です。キャンパスの西の外れに物見山公園の入口が設けられています。入口からは南の方向に頂上まで階段が繋がります。
物見山の中腹を一周する遊歩道
階段を上ると物見山の北斜面のつつじを見ることができますが、中腹には山を一周する遊歩道も整備され、両側からつつじの花が迫ってきます。
頂上からの眺望
物見山の頂上にはつつじの花壇の他、四阿やベンチが設置されており、山肌のつつじ越しに東松山の市街地の光景を眺めることができます。
物見山の東に隣接する資料館や動物自然公園
物見山の東斜面からはつつじの花越しに、埼玉ピースミュージアム平和資料館の展望塔が見えます。世界の平和を願って1993年に開館した資料館では、第二次世界大戦当時の埼玉県内の様子を中心とした様々な展示が行われています。資料館の東に隣接するのは、こども動物自然公園です。施設名が誤解を招きそうですが、約46ヘクタールに及ぶ広大な敷地に、200種類を越える動物が飼育され、隈なく歩けば大人でも一日では足りないかもしれません。コアラ、ペンギン、カピバラが子ども達に人気のようです。
埼玉県東松山市に標高約135メートルで聳える物見山は、約4万本のつつじで覆われています。例年4月中旬から5月上旬には、山肌は豊かな彩りで包まれ「物見山つつじ祭り」が開催されています。