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「長瀞火祭り」燃え盛る炎の上を裸足で走り抜けるダイナミックな荒行を行う修験僧

2021/2/23
2022/10/4
「長瀞火祭り」燃え盛る炎の上を裸足で走り抜けるダイナミックな荒行を行う修験僧

長瀞火祭りは2022年3月6日に開催予定です(2022年1月11日時点)。

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※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、祭りの中止や変更が発生している場合があります。 詳細は必ず各公式サイト等でご確認ください。

(2022年1月11日 編集部)

(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2022年1月11日 編集部更新)

秩父路に春の訪れを告げる「長瀞火祭り」

埼玉県北西部の秩父路に春の訪れを告げるのは、毎年3月の第一日曜日に開催される「長瀞火祭り」です。燃え盛る炎の上を裸足で走り抜ける迫力満点の荒行を最大の特徴としています。

燃え盛る炎の上を裸足で走り抜けるダイナミックな荒行

午前中に行われる獅子舞や屋台ばやしの奉納

お祭りの当日には、長瀞駅前の広場や宝登山麓の火祭り広場では、10:00頃から郷土獅子舞奉納や秩父屋台ばやし、居合抜刀術の奉納が行われます。

長瀞駅前の広場

長瀞駅前の広場で行われる郷土獅子舞奉納

長瀞駅前の広場で行われる郷土獅子舞奉納

長瀞駅前の広場で行われる郷土獅子舞奉納

宝登山麓の火祭り広場で行われる秩父屋台ばやし奉納

宝登山麓の火祭り広場で行われる秩父屋台ばやし奉納

修験僧や獅子舞の一行が長瀞の街を練り歩く「練行」

午後になると12:20頃から「練行」が始まります。修験僧や獅子舞の一行が、法螺貝やお囃子の音とともに長瀞駅前から火祭り会場までを練り歩くのです。1,000名を超える行列が約2キロの道のりを歩き終わるのは13:30前後となります。行者の鮮やかな色彩の法衣やカラフルな獅子舞が長瀞の街を彩ります。

長瀞駅前を出発する練行

長瀞駅前を後にする練行

宝登山神社の一の鳥居を潜る練行

宝登山神社の参道を進む練行

宝登山神社の参道を進む練行

宝登山神社の手前から山麓の坂道に入る練行

宝登山の麓の坂道を登る練行

朱塗りの天狗面をつけ一枚歯の高下駄で坂道を登る猿田彦

ユニークな姿の獅子舞

ユニークな姿の獅子舞

ユニークな姿の獅子舞

宝登山神社の手前で法螺貝を吹いて練行祓を行う修験僧

神聖な結界の中央で巨大な火柱で燃え盛る護摩壇

練行の長い行列が火祭り広場に到着すると、「柴燈大護摩(さいとうおおごま)」が始まります。修験僧が弓を放ち神聖なエネルギーを宿した結界を作ります。その後、刀で「臨兵闘者皆陣列在前」の九つの文字が切って厄払いを行います。結界が清められると、火を焚き、その炎の中に不動明王を招きます。火祭り会場の中央に組まれた大きな護摩壇に火が点けられると、もくもくと煙が湧き上がります。このタイミングでは風の向きを確認して、風上に陣取って煙を避けたいものです。煙の中から赤い炎が見え始めると、あっという間に巨大な火柱に成長します。

弓を放って結界を作る法弓の儀

刀で九つの文字を切って厄払いを行う法剣の儀

火祭り会場の中央に組まれた大きな護摩壇の点火

点火直後にもくもくと湧き上がる煙

火柱を噴き上げる火祭り会場の中央の護摩壇

「火渡荒行奉修」で燃え盛る炎の中に飛び込む裸足の修験僧

そして火祭りの舞台の最後を飾るのが、「火渡荒行奉修」です。裸足の修験僧が次々に、人の身長を遥かに超えて燃え盛る炎の中に飛び込んでいきます。「火渡り」は真言宗の秘法荒行の一つで炎の上を裸足で歩き、開運厄除、宝福招来を祈願するのです。それにしても、たとえ数秒ではあっても炎の中を裸足で走り抜け、火傷はしないのかと心配になります。炎の勢いが収まると、火の道場は一般人の修行の場に変わります。開運厄除、宝福招来のご利益を得ようと長蛇の行列ができあがります。

燃え盛る炎の中に飛び込む裸足の修験僧

神輿をかついで燃え盛る炎の中に飛び込む修験僧

一般人の修行の場に整えられる火の道場

一般の「火渡り」修行

「火渡り」修行を行うための長蛇の行列

「火渡り」修行を行うための長蛇の行列

「長瀞火祭り」は、毎年3月の第一日曜日に開催され、埼玉県北西部の秩父路に春の訪れを告げています。お祭りの最後には、修験僧が燃え盛る炎の上を裸足で走り抜けるダイナミックな荒行を行います。

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