長瀞火祭りは2022年3月6日に開催予定です(2022年1月11日時点)。
[PR]長瀞火祭りを体験できるクラブツーリズムのツアーが参加者を募集中!
・ツアー参加者限定で伝統文化を楽しく学ぶ、お祭りHOW TO講座
・限定観覧席からの神事の観覧
・火渡り体験
・ツアー特別メニューの昼食
・長瀞山不動寺の「開運厄除守護」札の授与
などがセットになった特別体験が満載のツアー、人数に限りがありますのでぜひお早めに!
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、祭りの中止や変更が発生している場合があります。 詳細は必ず各公式サイト等でご確認ください。
(2022年1月11日 編集部)
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2022年1月11日 編集部更新)
目次
秩父路に春の訪れを告げる「長瀞火祭り」
埼玉県北西部の秩父路に春の訪れを告げるのは、毎年3月の第一日曜日に開催される「長瀞火祭り」です。燃え盛る炎の上を裸足で走り抜ける迫力満点の荒行を最大の特徴としています。
午前中に行われる獅子舞や屋台ばやしの奉納
お祭りの当日には、長瀞駅前の広場や宝登山麓の火祭り広場では、10:00頃から郷土獅子舞奉納や秩父屋台ばやし、居合抜刀術の奉納が行われます。
修験僧や獅子舞の一行が長瀞の街を練り歩く「練行」
午後になると12:20頃から「練行」が始まります。修験僧や獅子舞の一行が、法螺貝やお囃子の音とともに長瀞駅前から火祭り会場までを練り歩くのです。1,000名を超える行列が約2キロの道のりを歩き終わるのは13:30前後となります。行者の鮮やかな色彩の法衣やカラフルな獅子舞が長瀞の街を彩ります。
神聖な結界の中央で巨大な火柱で燃え盛る護摩壇
練行の長い行列が火祭り広場に到着すると、「柴燈大護摩(さいとうおおごま)」が始まります。修験僧が弓を放ち神聖なエネルギーを宿した結界を作ります。その後、刀で「臨兵闘者皆陣列在前」の九つの文字が切って厄払いを行います。結界が清められると、火を焚き、その炎の中に不動明王を招きます。火祭り会場の中央に組まれた大きな護摩壇に火が点けられると、もくもくと煙が湧き上がります。このタイミングでは風の向きを確認して、風上に陣取って煙を避けたいものです。煙の中から赤い炎が見え始めると、あっという間に巨大な火柱に成長します。
「火渡荒行奉修」で燃え盛る炎の中に飛び込む裸足の修験僧
そして火祭りの舞台の最後を飾るのが、「火渡荒行奉修」です。裸足の修験僧が次々に、人の身長を遥かに超えて燃え盛る炎の中に飛び込んでいきます。「火渡り」は真言宗の秘法荒行の一つで炎の上を裸足で歩き、開運厄除、宝福招来を祈願するのです。それにしても、たとえ数秒ではあっても炎の中を裸足で走り抜け、火傷はしないのかと心配になります。炎の勢いが収まると、火の道場は一般人の修行の場に変わります。開運厄除、宝福招来のご利益を得ようと長蛇の行列ができあがります。
「長瀞火祭り」は、毎年3月の第一日曜日に開催され、埼玉県北西部の秩父路に春の訪れを告げています。お祭りの最後には、修験僧が燃え盛る炎の上を裸足で走り抜けるダイナミックな荒行を行います。