その名の通り、新潟を代表する夏祭りである「新潟まつり」。この記事では、その見どころや新潟まつりの歴史や特徴、周辺の観光スポットなど幅広くご紹介していきます。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2023年8月1日 編集部更新)
目次
2023年の新潟まつり、3つの見どころ!
まずは新潟まつりに行くなら見逃せない、見どころを3つご紹介しましょう。
1)江戸時代から続く「住吉祭」
新潟まつりの起源だとされているのが、この「住吉祭」です。大阪の住吉神社から御神体を受けた廻船問屋が、地域住民に信仰され、1726年に行列を作る祭りが始まったと言われています。このように、江戸時代から続く由緒あるお祭りであることから、平成29年には日本遺産に認定されました。
現在では、伝統的な衣装に身を包んだ行列と、神様を載せた御神輿が、信濃川を東から西へと水上渡御し、湊の安全を祈ります。船の形をした御神輿「御座船」、獅子舞や稚児行列、馬に乗った宮司様が見どころです。
2)日本最大級の「大民謡流し」
新潟まつりの初日を飾るのが日本最大級の「大民謡流し」です。約15,000人の踊り手が、おそろいの浴衣をきて北前船で九州から伝わったとされている「佐渡おけさ」や「新潟甚句」を踊ります。新潟のシンボルである萬代橋をメインに、踊り手が大行列をなして行きかう様子は圧巻です。当日の飛び入り参加もできるため、一緒に楽しく、見よう見まねで踊ってみましょう!
3)まつりのクライマックス!注目の花火大会
最終日の3日目に行われる圧巻の花火大会は、クライマックスにふさわしい豪勢な花火の数々が見られます。信濃川河畔で行われるため、ナイアガラやスターマインは川面に映りこみ、夏の夜を華やかに彩ります。そしてなんといっても圧巻は「エボリューション」と呼ばれる大型のワイドスターマインでしょう。街の夜景も相まって、幻想的な風景を楽しむことができます。
こちらの花火大会では優先席が販売されているため、確実に観覧したいという方は購入しておくのが吉です。ただし、信濃川沿いで容易に観覧できるため、優先席を購入できなくても大丈夫です。
新潟まつりとは!?
新潟まつりの見どころが分かったところで、より深く新潟まつりを知るために、その起源や、4つのお祭りが統合された歴史、そして新潟まつりの特徴をご紹介します。
4つの祭りが一つとなった新潟の夏まつり!
新潟まつりは、先述した通り、1726年に始まった「住吉祭」が起源だと言われています。そしてこの由緒ある住吉祭を元に、商工祭、川開き、開港記念祭の4つの祭りが一つとなり、昭和30年に「新潟まつり」が形作られました。複数のお祭り達が集まってできた、新潟を代表する大型祭りなのです。
新潟まつりの特徴
新潟まつりは、開催される3日間のうち、金曜日には日本最大級の「民謡流し」。土曜日には「住吉行列」、「お祭り広場」、「水上みこし渡御」、「手づくり子どもみこし」、「市民みこし」。日曜日にはクライマックスの「花火大会」が毎年繰り広げられます。屋台やブースでは、新潟の特産品を買うことができるため、県外から来た観光客にとっては見どころ満載です。
新潟まつりの詳細
ここからは、新潟まつりに実際に参加するために必要な、詳細情報をご紹介していきます。
新潟まつりの日程・時間は?
新潟まつりは毎年8月上旬の金、土、日曜日に行われ、2023年は8月4日(金)~8/6(日)の3日間で開催されます。
・8月4日(金)の行事
「大民謡流し」19:00~20:30
・8月5日(土)の行事
「住吉行列」①10:00~、②14:20~
「お祭り広場」10:00~17:30
「水上みこし渡御」12:40〜13:30
「手づくり子どもみこし」13:30〜
「市民みこし」16:00~
・8月6日(日)の行事
「住吉行列」①10:00〜、②13:00〜、③14:10〜
「お祭り広場」10:00~17:30
「花火大会」19:15〜20:55
新潟まつりの会場は?
新潟まつりの各行事は、新潟市内の各地で行われます。
・「大民謡流し」
新潟甚句:柾谷小路〜萬代橋西詰〜万代橋通〜東大通
新潟甚句/佐渡おけさ:萬代橋
・「住吉行列」
時間帯によって異なります。
・「お祭り広場」
古町ルフル広場で様々なエンターテインメントが見られます。
・「水上みこし渡御」
万代島水産物物揚場 から信濃川左岸 みなとぴあ上流付近へ神輿が進みます。
・「市民みこし」
古町通10番町から白山神社へ神輿が進みます。
・「花火大会」
昭和大橋西詰
新潟まつりへのアクセス方法をご紹介!
全国から鉄道で訪れる場合は、JR新潟駅まで徒歩で各スポットへ行くことができます。また、車の場合は北陸自動車道新潟西ICまたは磐越自動車道「新潟中央IC」より車で約15分ほどです。しかし、専用駐車場はありませんので、市内の有料駐車場を利用しましょう。また、混雑が予想されるため、できれば公共交通機関を利用した方が無難です。
新潟まつりの注意点!混雑度合&交通規制について
新潟まつりの入場者数はなんと例年100万人ほどです。この規模となると、大変な混雑が発生します。そこで、新潟まつりの期間中、8月9日~8月11日は臨時の交通規制がひかれます。交通規制されるエリアは例年公式サイトでアナウンスされるため、参加する前に必ずチェックしておきましょう。
最も気を付けるべきイベントは花火大会です。花火大会の終了後は非常に多くの人が公共交通機関を利用するため、ご自身も電車で移動する場合、事前にIC乗車券にチャージをしておくのを忘れないようにしましょう。
また、基本的には新潟まつりは小雨でも決行されますが、花火は雨天の場合、翌日に順延となります。
新潟まつりだけじゃない!新潟の夏の観光スポットをご紹介!
せっかく新潟を訪れたのなら、新潟まつり以外にも、ぜひ行っておきたいおすすめスポットがあります。今回は数あるスポットから2つをご紹介しましょう。
妙高高原
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お祭りの前後は人混みを避け、避暑のために涼しい高原に出かけてみてはいかがでしょうか。トレッキングや自然体験をはじめとしたアウトドアを通じて心も体もリフレッシュできるはずです。
温泉宿も充実しているので、湯めぐりを楽しむこともできます。
笹川流れ
新潟県の最北部にある村上市には「笹川流れ」と呼ばれる、11㎞も続く美しく風光明媚な海岸があります。荒波の侵食で造られた奇岩や砂浜が続いており、国の名勝天然記念物や日本百景にも選定されています。海底が見えるほど、海水が透明で澄んでいるため、海水浴におすすめなうえ、観光汽船でゆったりと遊覧することもできます。
新潟まつりに参加して、忘れられない夏にしませんか?
ここまで、新潟まつりについて詳しくご紹介しました。新潟まつりは見て・参加して楽しい祭りが合わさった、魅力あふれるお祭りだということがお分かりいただけたでしょうか。
家族と、恋人・友人、そしてお一人で訪れ、忘れられない夏の想い出を作りませんか!