西新井大師で例年10月上旬に開催される「西新井大師行灯まつり」
科学技術の発達した現代では、夜間も電気による照明が点され日中と変わらぬ明るさで生活をすることができます。電灯のない時代に夜の町を照らしたのは行灯です。和紙を通して広がる和やかな光には和の情緒が感じられるものです。東京都足立区の西新井大師では例年10月上旬に「西新井大師行灯まつり」が開催されています。2021年は10月2、3日に行われました。
弘法大師ゆかりの真言宗豊山派の寺院
西新井大師は平安時代の826年に、弘法大師が関東巡錫を行ったときに悪疫流行に苦しむ村人たちを救うために、十一面観音像を彫りこの地で21日間の護摩祈願をしたことに始まると伝わります。正式名は五智山遍照院總持寺という真言宗豊山派の寺院です。
「西新井大師行灯まつり」の開催日には、大本堂や山門がライトアップされます。山門から大本堂に向かう石畳みの道の両側には行灯が並び、温かな光が大本堂に導いてくれます。
大本堂前の境内に整然と並ぶ数百の行灯
大本堂前の境内には数百の行灯が整然と並べられ、穏やかな光で足元を照らしてくれます。
境内に並ぶ行灯は寺院の堂宇や年中行事、境内を彩る季節の花が照らし出され、一年の思い出が脳裏をかすめます。
境内の中央には灯篭を挟むように2メートルを超える高さの行灯が設置され、鮮やかな彩りの光を放っています。美術系の大学への進学を目指して寺院近くの学校に通う高校生の力作です。
行灯の光で照らされる本堂前で行われる数々のイベント
行灯の光で照らされる本堂前では、数々のイベントが行われます。
2021年のイベントでは、民謡の演奏、越中おわら風の盆の演舞、「禧響」による和太鼓の演奏が行われました。「禧響」には国内のコンクールで優秀な賞を受賞したメンバーが所属し、境内にエネルギッシュな和太鼓の音色を響かせます。
東京都足立区の真言宗豊山派の寺院、西新井大師では例年10月上旬に「西新井大師行灯まつり」が開催されています。大本堂前に数百の行灯が整然と並べられ、和やかな光で足元を照らしてくれます。和の情緒が漂う境内では、民謡の演奏、越中おわら風の盆の演舞、和太鼓の演奏などのイベントが行われ、日本の伝統文化に触れることができます。