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大磯の左義長2020!四百年の伝統を誇る火祭りは見どころ満載。最後は男衆が海に突っ込む!

2020/2/4
2020/6/7
大磯の左義長2020!四百年の伝統を誇る火祭りは見どころ満載。最後は男衆が海に突っ込む!

お祭りの舞台は、大磯

都内からJR東海道本線1本で来れる街「大磯」。品川から1時間弱で到着できるこの街が、今回紹介する400年もの歴史を持つお祭り「大磯の左義長」の舞台です!

大磯は古くから大都市・江戸と西方をつなぐ東海道の宿場町として発展してきた街です。東海道五十三次では8番目の宿場として登録され、旅籠が66軒もあったんだとか!江戸時代に賑わいのあった街のお祭りは”すごい”ことが多いですが、大磯の左義長にも期待が膨らみます!

ちなみに大磯は「湘南」発祥の地でもあったりします。大磯駅前に発祥を伝える碑があるので、ぜひご覧ください。

左義長とは?

左義長」と言う言葉をご存知でしょうか?左義長は全国各地で行われている小正月(1月15日)の火祭りで、正月飾りのしめ縄や一年の役目を終えただるまなどを焼き上げることが多いお祭りです。一年のはじまりに、無病息災や成功を祈り行われています。また広くとんど焼き、東北ではどんと祭と呼ばれ実施されていたりもします。

ここ大磯では国指定重要無形民俗文化財に左義長が登録されており、数ある左義長の中でも独自の発展を遂げてきた様子を見ることができます!

9基のサイトが浜に登場

大磯の左義長の特徴の1つが、円錐形の9つのセエト(サイト)です!天高く建てられたセエトには正月飾りや縁起物が添えられ、カラフルに装飾されています。

セエトごとに飾り方にも特徴が!こちらは螺旋状にだるまを巻いていてユニークです!

両目を入れられ、役目を終えた(願いが叶った?)だるまが添えられています。

大磯北浜海岸に並ぶ9つのセエト。美しいですね!

よく見ると書初めが掲げられているセエトもありますが、セエトが燃え上がる際にこの書初めが天高く飛び上がると、字がうまくなると言うご利益があるそうです。

闇夜に燃え上がる姿は圧巻

日も沈んだ18:30、セエトへ点火される時間となりました。多くの方がセエトの周りへ集まります。

いよいよ点火です!9つのセエトへ次々に火がつけられていきます!

時間が経つごとに火が強くなっていきます!ちなみにこの左義長のことを大磯では、セエトバレエと呼んでいます。セエノカミサンと地元で言われる道祖神のお祭りの一環とのことです!

完全に燃え上がったところで、セエトに集まった皆さんが伸ばしてきたのは竹竿の先に付けた団子!この火で団子を焼いて食べると、無病息災にあやかれるとの謂れがあります!

どんどん焼いていきます!そしてたまたま大磯の左義長へ訪れた方にも朗報です!このカラフルな団子と竹竿は左義長の期間中なら大磯の市内各所で購入できるので、団子を食べてみたい方は探してみてください!

だんだんと空の方へと火が上がっていきます。9つのセエトが闇夜に燃え上がる姿は、なんだか神々しいです。

クライマックスはヤンナゴッコ!

セエトが燃え盛ったところではじまるのが、大磯の左義長のクライマックス「ヤンナゴッコ」です!ヤンナゴッコとは、災いを封じ込めた仮宮をふんどし一丁の男衆が浜と陸(おか)に分かれて引っ張り合う、言わば綱引き!まずは歌を歌いあげて、気合を入れていきます!

さあ、羽織を脱いで名実ともにふんどし一丁!船に乗せた仮宮を海の中へと引き入れていきます。

正月の湘南の海へと突き進みます!

かなり沖まで入っていきます。一部始終を動画でどうぞ!

浜方が引っ張った後は、陸方が引っ張り返します!何度か行き来を繰り替えし行ったところで、なんと陸に上がった仮宮を浜方が踏んづけてぶっ壊します!この後ぶっ壊された仮宮に若い衆が乗った状態で船が引っ張られ、各丁の神社へと宮入が行われます。ヤンナゴッコは一連で独特な行事ですね!

海から上がった浜方は、一旦小さくなったセエトの周りに集まって身体を温めながら、再び歌を歌いあげていました。

大磯の左義長、いかがでしたでしょうか?火祭り的要素の強いセエトバレエと、お祭りのクライマックスを飾る独特なヤンナゴッコ。どちらも大磯の左義長ならではのユニークな見どころです。大磯の左義長は毎年1月14日前後の土日祝日のいずれか一日で行われていますので、ぜひ次回はチェックして行ってみてください!

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