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全国各地の鬼伝説5選!今、会いに行ける鬼がいる?!

2020/6/14
2020/6/17
全国各地の鬼伝説5選!今、会いに行ける鬼がいる?!

節分の「鬼は外!」に、桃太郎の鬼退治。日本には、鬼に関係する行事や昔話、伝統がたくさんあります。この記事ではいまも地域の残る「鬼伝説」をご紹介します。現地に足を運べば、鬼に会えるかも!?

【京都】鬼の足跡が今も残る「酒呑童子伝説」

京都の北西部、丹波・丹後地方。ここには、数々の鬼伝説が残っています。その中でも、最強の鬼が、大江山を拠点とする酒呑童子でした。酒呑童子は、京の都から、姫君達を次々にさらっていってしまいますが、酒呑童子を征伐するための武士が都から差し向けられ、童子は成敗されました。

そんな鬼の足跡を今でも大江山で見ることができます。鬼の見張り場所である鬼飛岩から対岸の岩に飛び降りた時にできたと言われる足跡。現地の岩には、長さ60センチもある足跡が今も残っています。足の長さが60センチなら身長もはるかに高く巨大な鬼であった事が想像されます。

【秋田】薪で酒代を支払う鬼がいた?!「三吉鬼伝説」

三吉鬼(さんきちおに)は秋田県に伝わる妖怪の名です。大酒飲みの三吉鬼はしばしば山から降りてきて酒屋に現れます。酒を飲ませてもらうと、代金を支払わずに帰ってしまいますが、夜中に代金の10倍もの価値の薪の束を置いていきます。

人が一人では動かせない荷物や大きな力仕事がある時に、酒樽を三吉鬼にお供えしておくと、一夜のうちにその仕事が終わっていたことがたびたびありました。そこで、大名までもが三吉鬼に仕事を頼んでいたという言い伝えがあります。鬼でありながら、弱者や困窮者には優しい神でもあったことがわかります。

【鳥取】巨大鬼に会える?!「鬼住山伝説」

伯耆町(ほうきちょう)には、鬼が居座っていたとされる鬼住山(きずみやま)があり、日本最古と言われる鬼伝説が残っています。時の考霊天皇が、笹巻きの団子を三つ並べておびき出した鬼の兄弟を、矢で射止めたり山から追い出したりして鬼退治に成功しました。

現在では、鬼は地元の人々に親しまれる存在となっています。おにっ子ランドという公園内では、巨大な鬼の銅像が人々をお出迎え。また、米子自動車道の溝口ICを降りると、鬼のトイレや鬼の電話ボックスがあります。鬼のブロンズ像が設置された鬼守橋、ここを渡ると邪気を払ってくれるとも。町の人々にとって鬼は怖いだけでなく、身近で生活の中に入り込んだ存在でもあるのです。

【青森】田んぼに水を引いて村民に感謝された?!「岩木山鬼伝説」

その昔、弥十郎という農民が、岩木山中で鬼と仲良くなり、相撲を取って遊んでいました。弥十郎は、水田を開拓しましたが、すぐに水が枯れてしまうので困っていました。その話を聞いた鬼は、堰を作って沢から水を引いてくれました。その堰を作る時に鬼が使った鍬とミノ笠を祀ったのが、青森県弘前市の鬼沢菖蒲沢にある鬼神社の始まりです。
現地の住民達にとって、鬼は田に水を引いてくれた神様でもあるので、節分の日に豆をまかない家庭が多いのです。

【香川】鬼が洞窟で会議中?!「女木島の鬼伝説」

高松市の北約4キロの位置にある女木島(めぎじま)には、鬼ヶ島大洞窟と呼ばれる巨大な洞窟があります。昔、鬼がここに住んでいたと言われていることから、女木島は鬼ヶ島とも呼ばれています。女木島はまた桃太郎伝説の島でもあります。島の中央、鷲ヶ峰の中腹にある広さ4,000㎡、奥行400mの大洞窟では、鬼の広間や居間、番人の控室などが鬼の人形によって再現されており、会議をする鬼の姿も見ることができます。夏なお洞窟の中はひんやりとしていて妖しげな雰囲気が漂っています。

まとめ

日本各地には、鬼伝説がたくさんあることがおわかりいただけたでしょうか?
鬼は、邪悪な存在である印象が強いですが、人助けをする鬼もおり、今でも土地の守り神のようにお祀りされているものもあります。旅先で鬼のモニュメントを見かけたら、そこには必ず何がしかの伝説が残されています。興味が湧いた鬼伝説があれば、旅に出る良いきっかけになるかもしれませんね。

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