2019年6月9日(日曜日)、岡山県の名勝・岡山後楽園へ「お田植え祭」を見にいきました。天気も良く景色とお田植を見れてとても楽しかったので、現地の写真とともに「お田植え祭」の見どころと、今年2019年に行った「新庄のはやし田」「壬生の花田植」と合わせて紹介します。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2021年5月24日 編集部更新)
岡山後楽園・お田植祭ってどんなお祭り?
お田植祭は、昭和37年から始まりました。「さげ」と呼ばれる男衆が打つ太鼓と田植歌に合わせて、紺がすりに赤だすき、すげ笠をかぶった「早乙女さん」が田植えと田植踊りを披露して、小学生以上を対象に無料の田植え体験もできるお祭りです。後楽園(こうらくえん)は日本三大名園(金沢市/兼六園・水戸市/偕楽園・岡山市/後楽園)です。
江戸時代藩主「池田綱政」が政務の合間を過ごす場所として家臣の津田永忠(つだながただ)に命じて作らせた庭園の中の1つ「井田(せいでん)」で行われる田植えを見て楽しむお祭りです。井田は、かつて園内に広がっていた田畑のなごりで、中国「周」時代の田租法に習い幕末に形作られたものです。
田園風景…「景色とお田植」を鑑賞
お田植祭は11時からと13時からの2回行われます。午前は哲西はやし田植え保存会で、午後が神代郷土民謡保存会の方々が披露していただけます。両保存会の「太鼓田植」は、平成20年に岡山県指定重要無形民俗文化財に指定されました。鶴鳴館(写真奥)で準備をして、井田まで太鼓と音頭で移動します。
岡山城全面を早乙女さん達も通って行きます。手前は「沢の池」園内で1番大きい池です。
お田植前に、田植え踊りと太鼓田植を披露してくれます。芝と早乙女と青空とお城・・絶景ですね。写真は午前と午後を一緒にしてますので、細かい違いを探しながらみてくださいね。
田植えは「井田(せいでん)」で行われます。左早乙女さんの左後ろは、2000年の時を経てよみがえった「大賀ハス」、中央奥「岡山城」右の少し高いところが、池田綱政の子、継政が約6メートルの築山「唯心山」を作らせました。5月はツツジが咲いて綺麗です。
自分の周りもほとんど田植えが終わってきたので、後楽園のお田植祭が終わると、梅雨を迎える時期だなって思います。赤い旗「太鼓田植」が午前「哲西はやし田植え保存会」青い旗が午後「神代郷土民謡保存会」子供達が太鼓を一生懸命叩いてました。
早乙女さんは可愛い方々でした。今年は広島県と岡山県の田植え行事を見てきましたので、最後に紹介しておきます。
安芸のはやし田「新庄のはやし田」をご紹介!
広島県と岡山県の田植えを見比べてみましょう、2019年5月12日(日曜日)広島県山県郡北広島町大朝で行われる、国の重要無形民俗文化財 安芸のはやし田「新庄のはやし田」です。おおあさ鳴滝露天温泉前で行われるので、新緑がまぶしいです。
広島県北広島町では、牛を使って代掻きを行います。牛達は「飾り牛」と呼ばれ、黒毛の牛を花鞍や花装束で着飾ってます。
全身で太鼓を打ち鳴らす、囃し方も見どころの一つです。太鼓を打ち鳴らすのを指揮するのが、サンバイです。太鼓を腰でかかえ拍子に合わせて身体を大きくくねらせながら一斉に打ち鳴らし、バチを回転させたりする姿は迫力満点です。
飾り牛達が耕し、サンバイ達が応援して、早乙女達が植える・・これぞ日本の風景!
田に植える女性のことを早乙女といって、絣の着物にたすき掛け、豆絞りの手ぬぐいに笠をかぶる姿は素敵、サンバイの音頭に合わせて田植唄を歌いながら早苗(さなえ)を植えていきます。
ユネスコ無形文化遺産に登録された日本一の花田植
※2021年開催中止
最後に紹介するのは2019年6月2日(日曜日)広島県山県郡北広島町壬生「壬生の花田植」です。規模と参加人数は豪華絢爛ってのがピッタリ!
可愛い早乙女さんにすり寄っていったり、笑顔の絶えない田植えです。
壬生小こども田楽、壬生田楽団・川東田楽団があって、小さい頃からの伝統行事です。
植え方も綺麗で、ず~っと見てれます。
田植えの前には、本地花笠踊り(広島県無形民俗文化財)もあるので、とても良かったです。
まとめ
今回は、各地(岡山県と広島県)お田植祭りをレポートしました。各地にいろんなお田植祭ってあるんでしょうね、この時期にしか見れないので見れるときに見ておきましょうね、広島県北広島町はその他沢山のお田植「花田植え」ありますが、年々小さな花田植えが無くなっていってる様です。