季節限定、月限定、期日限定など種類豊富な御朱印が頒布される神社
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。御朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。埼玉県行田市に鎮座する前玉(さきたま)神社では、通常の御朱印に加えて、季節限定、月限定の御朱印が頒布されています。
前玉神社の境内には浅間神社の社殿も建立されているので浅間神社の御朱印や、鴻巣前玉三社巡りの御朱印なども準備されています。鴻巣前玉三社巡りの御朱印には招き猫が描かれています。いつもデザインの異なる数種類の御朱印を頂くことができますが、毎月22日のニャンニャンの日には、神社で飼われる猫が愛らしい姿で描かれる期日限定の御朱印を頂くことができます。
古墳時代に創建されたと推定される古社から誕生した埼玉県名
前玉神社の創建年代は極めて古く明かにはなっていませんが、古墳時代の400年代後半から500年代前半の時期ではないかと推定されています。平安時代の「延喜式」には官社として記述されています。神社名から前玉郡の地名が生まれ、埼玉郡に文字が変化し、現在の埼玉県の県名が誕生しました。神社の境内を取り囲む「さきたま古墳公園」の一画には、埼玉県名発祥之碑が設置されています。
社殿は高さ約8.7メートル、周囲約92メートルの浅間塚古墳の上に建立されています。社殿の軒下には大正時代に活躍した内山良雲による緻密な彫刻が刻まれています。
境内で飼われる4匹の猫
前玉神社は千数百年の歴史を繋ぐ古社ですが、境内で4匹の可愛い猫が飼われていることがSNSなどで評判となっています。ニャンニャンの日の期日限定の御朱印のモデルとなっているのです。どこからともなく現れる猫の姿に癒される参拝者も多いようです。
授与所の窓口では、オススメの御朱印や授与品を紹介してくれているようです。
授与所の窓口に並ぶ種類豊富な授与品の中には、猫がデザインされたお守りや、絵馬、おみくじが準備されています。
神社や「さきたま古墳公園」で行われる年間行事
前玉神社は「幸魂神社」と書かれていた時代があり、魂が幸せになる神社と言われています。人と人の縁、特に男女の縁である恋愛成就や夫婦円満を願う人々が数多く訪れています。例年8月第1日曜日には「七夕儀」が斎行され、神楽殿では七夕儀雅楽演奏会が行われます。
神社の北に隣接する「さきたま古墳公園」では、毎年5月4日に「さきたま火祭り」が開催されています。古事記に記された海幸彦、山幸彦の誕生秘話が再現され、夜空を照らす炎に古代のロマンが漂います。
埼玉県行田市の前玉神社では、通常の御朱印に加えて、季節限定、月限定、期日限定など種類豊富な御朱印が頒布されています。古墳時代に創建されたと推定される神社の名前から埼玉県の県名が生まれました。境内では4匹の猫が飼われており、毎月22日のニャンニャンの日の期日限定の御朱印に愛らしい姿で描かれます。