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前玉神社とは?愛らしい猫がデザインされた御朱印を頒布する神社から生まれた埼玉県名

更新日:2022/5/30 obaq
前玉神社とは?愛らしい猫がデザインされた御朱印を頒布する神社から生まれた埼玉県名

季節限定、月限定、期日限定など種類豊富な御朱印が頒布される神社

全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。御朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。埼玉県行田市に鎮座する前玉(さきたま)神社では、通常の御朱印に加えて、季節限定、月限定の御朱印が頒布されています。

前玉神社の通常の御朱印

2022年5月に頒布される季節限定の御朱印

2022年5月に頒布される月限定の御朱印

前玉神社の境内には浅間神社の社殿も建立されているので浅間神社の御朱印や、鴻巣前玉三社巡りの御朱印なども準備されています。鴻巣前玉三社巡りの御朱印には招き猫が描かれています。いつもデザインの異なる数種類の御朱印を頂くことができますが、毎月22日のニャンニャンの日には、神社で飼われる猫が愛らしい姿で描かれる期日限定の御朱印を頂くことができます。

浅間神社の御朱印

招き猫が描かれる鴻巣前玉三社巡りの御朱印

古墳時代に創建されたと推定される古社から誕生した埼玉県名

前玉神社の創建年代は極めて古く明かにはなっていませんが、古墳時代の400年代後半から500年代前半の時期ではないかと推定されています。平安時代の「延喜式」には官社として記述されています。神社名から前玉郡の地名が生まれ、埼玉郡に文字が変化し、現在の埼玉県の県名が誕生しました。神社の境内を取り囲む「さきたま古墳公園」の一画には、埼玉県名発祥之碑が設置されています。

前玉神社の鳥居

「さきたま古墳公園」の一画に設置される埼玉県名発祥之碑

社殿は高さ約8.7メートル、周囲約92メートルの浅間塚古墳の上に建立されています。社殿の軒下には大正時代に活躍した内山良雲による緻密な彫刻が刻まれています。

浅間塚古墳の上に建立される社殿

社殿に向かう石階段

社殿

社殿の軒下に刻まれる緻密な彫刻

社殿の軒下に刻まれる緻密な彫刻

社殿の軒下に刻まれる緻密な彫刻

境内で飼われる4匹の猫

前玉神社は千数百年の歴史を繋ぐ古社ですが、境内で4匹の可愛い猫が飼われていることがSNSなどで評判となっています。ニャンニャンの日の期日限定の御朱印のモデルとなっているのです。どこからともなく現れる猫の姿に癒される参拝者も多いようです。

休憩所のベンチで寛ぐ猫

休憩所のベンチで寛ぐ猫

境内で正座する猫

手水舎の横を歩く猫

授与所の玄関で正座する猫

授与所の窓口では、オススメの御朱印や授与品を紹介してくれているようです。

鳥居の袂の授与所

授与所の窓口に座る猫

御朱印の案内をしているかのような猫

授与所の窓口に並ぶ種類豊富な授与品の中には、猫がデザインされたお守りや、絵馬、おみくじが準備されています。

各種のお守り

各種のお守り

各種のお守り

各種のお守り

ネコちゃんの御守とワンちゃんの御守

猫の絵馬

猫おみくじ

招き猫おみくじ

神社や「さきたま古墳公園」で行われる年間行事

前玉神社は「幸魂神社」と書かれていた時代があり、魂が幸せになる神社と言われています。人と人の縁、特に男女の縁である恋愛成就や夫婦円満を願う人々が数多く訪れています。例年8月第1日曜日には「七夕儀」が斎行され、神楽殿では七夕儀雅楽演奏会が行われます。

神楽殿

神社の北に隣接する「さきたま古墳公園」では、毎年5月4日に「さきたま火祭り」が開催されています。古事記に記された海幸彦、山幸彦の誕生秘話が再現され、夜空を照らす炎に古代のロマンが漂います。

「さきたま火祭り」の「神話への誘い」の「たいまつ行列」

「さきたま火祭り」の「神話への誘い」の「古代住居炎上」

「さきたま火祭り」の「古代のロマン」の「御神火降り」

埼玉県行田市の前玉神社では、通常の御朱印に加えて、季節限定、月限定、期日限定など種類豊富な御朱印が頒布されています。古墳時代に創建されたと推定される神社の名前から埼玉県の県名が生まれました。境内では4匹の猫が飼われており、毎月22日のニャンニャンの日の期日限定の御朱印に愛らしい姿で描かれます。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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