「HITひろしま観光大使」である筆者が、広島県内の桜をお伝えします!今回は、広島県呉市「音戸の瀬戸」からの桜と、阿賀で、貴重なカキの加工体験をさせていただきましたので、現地レポートさせていただきます!
平清盛が開いた海峡「音戸の瀬戸」
今回、伺った桜の名所「音戸の瀬戸」は広島県呉市にあり、市の中心地から車で20分ほど離れた場所に位置します。平清盛ゆかりの地「音戸の瀬戸」は広島県呉市の本州と倉橋島の間にある海峡で、宮島の厳島神社参拝の為に航路として平清盛が開削したという伝説の場所です。
夕焼けの「音戸の瀬戸」の桜
そんな歴史ある音戸は、約2,300本の桜が咲く、桜の名所。真紅の美しいアーチ橋「音戸大橋」の美しい景色が一望できる公園です。著者が訪れた時間は夕方。日没まであと1時間という時間。到着時は、青空だった音戸も時間の経過とともに空の色が変化し、瀬戸内海に沈む夕日がなんとも言えない情緒を出してくれました。
訪れた際、桜の開花は6分ほど。それでも充分お花見を楽しめます。
桜が終わる4月下旬から5月上旬にかけては、なんと、約8300本ものツツジが楽しめる場所でもあるそうです。ツツジとのコラボレーションも素敵ですね!
音戸大橋の後ろに見えている工場は「日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区」。広大な敷地に圧倒される工場も「音戸の瀬戸」からよく見えました。
先ほどまで、青空だった周辺があっという間に、夕日の暖かい色に。桜のピンクもほんのり夕日色と重なり違った印象となります。ゆっくりとした時間が「音頭の瀬戸」に流れていきます。
歴史ある「音戸の瀬戸」の桜は、呉の中心地から離れていますが、一見の価値あり!オススメのスポットでした!
音戸町のおしゃれスポット「天仁庵」
平清盛が開削した「音戸の瀬戸」には、日本一短い定期航路「音戸渡船」があります。90mを片道3分で結ぶ航路で時刻表はなく、1人でもすぐ出港し、またその場に船がなくても、人が見えればすぐに迎えに来てくれます。
音戸渡船から一本裏道に入ると、昭和の風情が漂う街並みが続いています。
その中でも、目を引くのが1882(明治15年)創業の老舗の数田屋呉服店。今はリノベーションされて、「天仁庵」となっています。
店内では、倉橋島近海で捕れる新鮮な魚と、無農薬・無化学肥料で作られた地元の野菜をなるべく使用したランチ、ケーキやワッフルなどを食べられます。雑貨類の販売もされているので、地元の作家さんの作品やおしゃれなお土産も購入できるお店でした。ノスタルジックな雰囲気が味わえる、音戸町もとてもオススメの街でした。
呉産かきは日本一!阿賀のカキ加工体験
広島県がカキの生産量が日本一!と言うことはご存じの方も多いと思いますが、その中でも実は、呉市がダントツで一位!と言うことをご存じの方は少ないと思います。今回筆者は、呉市阿賀地区でカキの加工体験と言う貴重な体験をさせていただきました!お世話になったのは、阿賀地区にあるカキ生産業者の「株式会社マルカツ水産」さん。
呉産のカキが出来るまでのお話を伺ったり、カキ加工工場の見学をさせていただいたり、関東ではなかなか学べない内容ばかりでした。中でも「打ち子さん」と呼ばれる方々にはビックリ。殻を開けてむき身を取り出す作業をするのですが、その速さと正確さ!一つの殻を開けるまでにたったの5秒ほど!一日で2,000個ほどのカキをむき身にしてしまうそうです。
筆者も「カキ打ち体験」をさせていただきましたが……まず、殻がとても固く、なかなかうまく取り除けず、カキの身を傷つけずに取り出すのもかなり難しい作業でした。体験して、打ち子さんの技術に感激しました。
呉産のカキは、瀬戸内の豊かな栄養をたっぷり含まれていて、うま味がギュッと凝縮されていて、身は大きく、プリプリ!加工体験の後は、この日の朝に収穫されたカキを焼カキでいただきました。
新鮮なカキは、レモンなども要りません。そのままが一番カキ本来の美味しさを感じられます。身は丸々していて、焼いても縮むことなくプルンとしています。
この、「カキ加工体験」は今後、ツアー化されて観光客の皆さんも体験が出来るようになるそうです。
まとめ
広島県呉市の「音戸の瀬戸」の桜と、阿賀のカキ加工体験を現地リポートでお伝えしました。市内から離れた場所ではありますが、自然豊かで、ノスタルジックな街並みなど、ゆっくりとした街時間を味わえる街でした。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか??
■「天仁庵」
■「呉産カキ振興協議会」