鬼鎮神社(埼玉県嵐山町)
鬼鎮神社(きぢんじんじゃ)は全国でも珍しい鬼を祀り敬う神社です。拝殿脇には金棒もあり、境内のいたるところに鬼の姿を見ることができる、まさに鬼が主役の神社なのです。そんな神社の節分祭ですから、鬼は追い払われる側ではなく、福を招き入れる側。年男たちに混じって赤鬼、青鬼が「福は内、鬼は内、悪魔そと」の掛け声で豆をまきます。
例年ならばこのユニークな豆まきに多くの参拝者が集まりますが、2022年2月3日に行われる節分祭は神事のみで、残念ながら豆まきは行われないことになりました。
■ 節分祭のお知らせページ(嵐山町観光協会公式サイト内)はこちら
雪ヶ谷八幡神社(東京都大田区)
雪ヶ谷八幡神社では例年、節分の前日に「節分追儺式前夜祭」が行われます。当日は裃を着けた氏子の年男・年女達による豆撒きで大変賑わいますが、昨年はコロナ禍により中止。神職や役員のみで豆まき神事を行い、掛け声もずっと「福は内」だけだったものが疫病退散の原点に戻り「鬼は外」の掛け声が久々に復活しました。
今年の2月2日に行われる節分追儺式前夜祭も同じ要領で開催されます。午後3時から祭典が始まり、午後4時頃に豆まき神事が行われる予定です。一般参拝者に対しては、神事終了後に福豆・福物が配られます。
■ 公式サイトはこちら
■節分追儺式前夜祭のお知らせページはこちら
新井山梅照院(東京都中野区)
東京・中野にある梅照院の節分会では、土地柄を反映してか中野サンプラザ前からサブカルの聖地「中野ブロードウェイ」などを、僧侶を先頭に俳優、力士、鬼、さらに獅子の大行列が練り歩きます。1時間ほどのお練りを経て梅照院に到着後、法要と豆まきをして懇親会が行われるのです。
2022年の節分会は残念ながら、本堂での護摩法要のみでお練りと豆まきは執り行われません。2月3日の16:00からは、感染対策を実施したうえで「福豆つかみどり」が予定されています。
■公式サイトはこちら
■節分会のお知らせページはこちら
■福豆つかみどりのお知らせページはこちら
小野照崎神社(東京都台東区)
複数の鬼が登場し、名乗りを上げる寸劇から始まる小野照崎神社の節分祭追儺式。本殿へ攻め込んできた鬼に対し、神職が豆を撒いて撃退する攻防は9回も行われます。参拝客への豆まきでは前方に「子どもゾーン」を設置して、お菓子やゴムボールも投げるなどエンタメ要素高めの行事となっています。
2022年は感染症の状況から、祭礼と追儺式は縮小して神職と総代で執り行い、豆まきは中止し、節分当日には神楽を奉奏します。また、1月下旬から授与所にて、色とりどりの金平糖入りの福豆の授与が行われています。さらに立春までの間に授与品を受けた方は、「ぷち福豆」(数量限定)も分けていただけます。
まとめ
この記事では例年、特徴的な節分祭を行っている関東の寺社、8か所を取り上げてご紹介しました。
今年の開催予定をみると、残念ながらほとんどの寺社が豆まきを中止または規模縮小して、一般参拝客には非公開の神事として執り行なったり、希望者のみの法要として行うようです。
しかし行事は中止になっても、境内で福豆を授与しているという寺社は多いので、感染防止対策を万全にしたうえで拝受して帰り、今年は家で豆まきをするのもよさそうです。
邪気を祓うパワーがしっかり込められた福豆で豆まきをすれば、疫病退散と無病息災の御利益もひとしおかもしれません。