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黒石寺蘇民祭を体感せよ!奇祭の中の奇祭を、極寒の1月に夜通しレポート!

2021/1/9
2021/1/9
黒石寺蘇民祭を体感せよ!奇祭の中の奇祭を、極寒の1月に夜通しレポート!

黒石寺蘇民祭

奇祭の中の奇祭、と言っても過言ではない黒石寺蘇民祭。あるポスターがメディアに紹介されたことで一躍有名になりましたが、男達が熱くなる新年に欠かせないお祭りです!岩手県奥州市の黒石寺を舞台に旧正月7日の深夜から翌朝にかけ行われ、裸の男達が蘇民袋を手にするために一晩中お祭りを行います。2020年は1月31日の深夜から開催され、極寒の1月に一晩中取材してきましたので、その全容を紹介していきます!

※記事の内容は2020年の様子になります。2021年は感染症対策の観点から、関係者による護摩祈祷以外は中止です。

蘇民祭

極寒の川で全身を清める!

22時からはじまる夏参りに向け、たいまつを持った男衆が大集合です!夏参りとは、黒石寺にある薬師堂妙見堂へ参拝すること。その前に寺前にある瑠璃壷川(るりつぼがわ)へ身を清めに入っていく男衆の姿が圧巻です。

蘇民祭

ジャッソー、ジョヤサ」の声が山間に響く中、男衆は川を目指し坂を下っていきます。なお「ジャッソー」には、邪(ジャ)を正す(ソ)と言う意味があるとも言われるそうです。

蘇民祭

瑠璃壷川へ到着。極寒の中、じゃぶじゃぶ川の水をかけ、清めを行っていく男衆に圧倒されます!

蘇民祭

どんどん水を被ります!

蘇民祭

まだまだ被ります!

蘇民祭

頭からも思い切りよく!

蘇民祭

夏参り

瑠璃壷川で身を清めた男衆は、薬師堂と妙見堂へ一目散に進んでいきます!

蘇民祭

堂内の壁を叩き、参拝を行います。

蘇民祭

独特な雰囲気に包まれる堂内。「ジャッソー、ジョヤサ」の声がこだまします。

独特な雰囲気の火祭り

23時半からは、柴燈木登(ひたきのぼり)を開催!柴燈木登りとは、文字通り火が焚かれた木に登ることなのですが、そのために丸太が組まれていきます。

蘇民祭

蘇民祭

組み上げられた丸太に、男衆が登りはじめました!

蘇民祭

火が点けられ、徐々に煙が出始めます。

蘇民祭

もくもくです!男衆が煙に包まれていきます。

蘇民祭

完全に煙と一体に!気合の声が響きます!

蘇民祭

火や煙がどれだけ強いかは、ぜひ動画もご覧ください!

荒々しい蘇民袋争奪戦!

日も変わり午前4時。場所を変え、薬師堂の中へと男衆が集まります。ここからはじまるのは、鬼子登(おにごのぼり)です!

蘇民祭

なんと!堂内で火が焚かれます。勢いがすごい!

別当が登場。薬師堂の中がざわつきはじめます!

蘇民祭

蘇民袋が投入されました!男衆の揉み合いが激しくなってきます!

蘇民祭

どんどん激しくなってきます!

蘇民祭

右に左に揉み合う男衆!2020年は、130名の方が参加しているとのことです。

蘇民祭

薬師堂の外へとなだれ出始めました!勢いがものすごいです!

蘇民祭

外へと出た男衆は、寺前の広場へと波のように進んでいきます。この後、蘇民袋を手にした男が決まり、無事蘇民袋争奪戦は終了しました。なお蘇民袋を手にすると、その男の住んでいる方角に五穀豊穣などのご利益がもたらされるんだとか。そのためにも男衆は必死に袋を奪い合うのですね!

蘇民祭

なお一般の方は、お守りとして小さな蘇民袋を購入することができます。ぜひチェックしてみてください!

蘇民袋

2021年は残念ながら裸の男衆の活躍の場は中止となってしまいましたが、来年以降の復活を祈りたいですね!

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