美保神社で知られる島根県松江市美保関町、こちらには毎年1月に行われる伝統行事、一部では奇祭とも呼ばれる「片江墨つけトンド祭り」があります。
朝に正月の松飾りや書初めなどを焼く左義長行事「トンド焼き」の巨大な「トンドさん」を立ち上げ、トンド宮(お神輿)が担ぎ出されると地区の女性たちが大根などに墨を含ませ、誰かれ構わず塗りつけるとのこと。
墨をつけられると1年間健康に過ごせるとのことで、この墨は多く付くほど御利益があるとされるそうですよ。
無病息災などを願い、住民が酒で溶いた墨を顔に塗り付け、みこし2台を担いで漁村を練り歩く「墨つけとんど」が6日、日本海に面した松江市美保関町片江地区で開かれた。300年近く続くとされる神事で、「チョーサダー」という独特の掛け声が響いた。
見物客らも出発地点の神社などで顔に墨を塗られ、行列に付き添った。新築したり結婚したりという慶事があった家の男性を海に投げ入れて祝福する習わしがあり、途中、昨年11月に息子が生まれた市職員、宮崎雅大さん(25)が砂浜から放り込まれた。