荒川区・素戔雄神社が舞台のお祭り
江戸の北の玄関口、隅田川に架かる千住大橋の袂にある素戔雄神社(すさのお じんじゃ)。荒川区、南千住地域の総鎮守として大切にされている神社です。毎年4月8日、神社の創建日に行われているお祭りがあります。それが今回ご紹介する「疫神祭(えきじんさい)」です!
ご祭神は神社名にもなっている素戔雄大神(すさのお おおかみ)。有名な所では、京都の八坂神社や埼玉の氷川神社、愛知の津島神社と同じ神様ですね!
疫神祭は2月下旬から4月上旬に行われている桃まつりと合わせて実施されています。見どころがたくさんあるので、内容を見ていきましょう!
満開の桃の花がお出迎え
境内へ入ると、早速満開の桃が出迎えてくれます!美しいですね!
境内の至る所で桃が咲いていて、訪問者を楽しませてくれます!
災厄を祓う疫神祭!
疫神祭、朝御饌の儀が行われる朝7時。境内の奥から神職の方が3名出てきました!
社殿の前に進み、まず行われるのは「四方鎮の儀(しほうしずめ の ぎ)」!花の咲いた桃の枝を持っての登場です!
四方に向けて、桃の枝を振ってお祓いを行います。早朝に青空静寂の下行われ、美しい光景ですね!
行われている様子を、ぜひ動画でご覧ください!
荒川区の素戔嗚神社で毎年4月8日に行われている「疫神祭」。ただいま四方鎮(しほうしずめ)の儀が執り行われました!
この儀では、今時期に満開になる桃の花でお祓いをするのが美しいです!お祭りの効果で昨今の疫病も治まってほしいですね!#祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/QKoBLYcO5U— 高橋佑馬@お祭りトラベラー (@yuma_walking) April 7, 2020
続いては「燻桃(くんとう)」!大きな香炉が境内の真ん中に設置され、中から火が上がりました!
この火を焚いているのは桃の木片。燻すことで生まれた煙で、周りを清めていきます。
煙がどんどん辺りへ広がっていきます!自然の力で清めていく、独特で美しいお祓いの方法ですね!
四方鎮の儀と燻桃が終わると、最後は境内にある富士塚の麓の瑞光石(ずいこうせき)へお供えを行います。鳥居の奥にある石が瑞光石ですが、素戔雄神社の起源になった石なんだとか!延暦14年(795年)に修験道で有名な役小角の弟子の黒珍(こくちん)と言う方が、この石を祀ったところから神社の創建になったそうです。
お供えを行い、神職の皆さんが柏手を打っています。
このようにお供えが終わりました!
限定のおまもりやかわいいおみくじが必見
お祭りを見終えたら、社務所のチェックも忘れずに!この期間限定のお守りが販売されています!
桃のお守り「白桃樹御守」や、桃の形を模った「桃の鈴」とかわいくご利益がいただけるものが揃っています!
また、珍しい傘の形をしたおみくじもあります!
傘の上部に運勢やメッセージが書かれています!かわいらしいですね!
桃の節句に合わせ、ひな人形が登場
境内を見渡すと、桃の節句に合わせたくさんのひな人形が披露されています!こちらは見事なひな壇ですね!
ずらっと人形が並んでいる場所も!
十二単がきれいなお雛様ですね!一体一体表情や装飾が異なり、違いを見るのもおもしろいかもしれません!
さらに、ひな祭り用のかわいらしい絵馬も!素戔雄の力を借りて、この願いごとは早く叶ってほしいですね。
素戔雄神社の疫神祭、いかがでしたでしょうか?素戔雄はそもそもその荒々しさから災厄を祓い清める神様として知られていますが、その素戔雄が名前に付いている神社の創建日に行われるお祭りと言うことからも、その効果がすごそうですよね!昨今の不安な状況もありますが、お祭りの力で災厄祓いの成功を願いたいです。
今年はこのような状況下なので観客もいない中行われていましたが、毎年4月8日に行われているお祭りなので、来年は楽しくお祭りに参加できる環境になっていて欲しいですね!