※2020年は新型コロナウイルス感染拡大予防の為、聖霊院(太子殿)にて無参拝者での法要を予定しています。一般の方々はご観覧できません。2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。
(2020年4月8日 編集部)
聖霊会(しょうりょうえ)は今からおよそ1400年前に聖徳太子が建てたとされる大阪の四天王寺の御法要になり、毎年4月22日に、舞楽四箇法要という形式で行われます。舞楽四箇法要とは、舞楽や雅楽が式の進行を司りつつ、四つの仏教儀式(梵音・唄・錫杖・散華)が行われる法要形態です。昔は25曲の舞楽が演じられていたそうですが、現代でも午後1時頃から約5時間にわたり、10数曲が演奏されます。聖霊会舞楽大法要は、非常に古い歴史を持ち、その素晴らしさは吉田兼好が『徒然草』で語っているほどです。その長年の功績が認められ、1976年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。ここではそのように素晴らしい「聖霊会舞楽大法要」についてご紹介します。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。 2020年4月8日 編集部更新)
聖霊会舞楽大法要のSNS写真をご紹介!
聖霊会舞楽大法要の基本情報
【2020年一般観覧中止】
開催日時:2020年4月22日(水)12時30分~
開催場所:四天王寺六時堂石舞台
料金:無料
駐車場:近隣にあり
聖霊会舞楽大法要の見どころ
聖霊会舞楽大法要の見どころと言えば、なんと言っても、平安絵巻を彷彿とさせる豪華絢爛な生の舞楽を無料で観賞できることでしょう。雅楽は「世界で一番古いオーケストラ」と言われ、2007年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されたほど、歴史的・芸術的にも世界的価値の高い音楽になっています。しかしながら、多くの日本人は、なかなか雅楽の演奏を生で聴く機会がないのが残念なところ。この機会にぜひ雅楽の演奏を楽しんでみませんか。
聖霊会舞楽大法要のその他のおすすめは?
まず、四天王寺は四天王寺に足を運ばれたら、ぜひ日本庭園の「極楽浄土の庭」を訪問してください。四天王寺の近くには、あべのハルカスや近鉄百貨店があり、都会のど真ん中にあるお寺になります。しかし、「極楽浄土の庭」に行くと、都会に居ることを忘れてしまうほど素敵な日本庭園になります。
しかも、舞楽大法要の22日は有料エリアの「中心伽藍」は無料解放され、境内は縁日の露天も楽しむことができます。1400年以上の歴史のあるお寺ながら、この庶民にとって親しみやすい雰囲気が何よりもおすすめです。
見どころ満載な聖霊会、ぜひ出掛けてみてはいかがでしょうか?