2023年11月4日、5日の日程で、埼玉県飯能市で「飯能まつり」が開催されます。
明治時代には近隣随一といわれた山車・屋台も華やかな歴史あるこの祭り。この記事では2022年の現地レポートとともに、2023年の開催情報をお届けします。
埼玉・飯能の秋祭り
埼玉県南西部の街、飯能市。古くから林業で栄えた街であり、度々火災の起きていた江戸に向けて材木の供給を行なってきた歴史があり、その木材は「西川材」と呼ばれ重宝されてきました。また明治に入り飯能駅(現在の西武池袋線。当時は武蔵野鉄道)ができると材木の集積地としての役割も大きくなっていくなど、森林との繋がりの深い街です。
そんな飯能市で、毎年11月第一土日に行われるお祭りをご紹介していきます。「飯能まつり」です!
2022年の飯能まつりは11月5、6日の二日間で開催されています。新型コロナウイルスの影響から、実に3年ぶりの開催となりました。なお今年は感染症対策から、例年とのスケジュール等の変更、露店の出店は中止等の対応をしての実施となっています。試行錯誤しながらお祭りを開催してくれている関係者の皆さまには感謝ですね!
山車の巡行のある二日目、6日に飯能まつりへとやってきましたので、その様子をお伝えしていきます!
10基の山車が勢揃い
飯能駅を出て目の前の通りへやってくると、14時半からの山車総覧・引き合わせに向けて山車が集結しているところでした。飯能駅側で各町の山車を出迎えているのは、今年の当番町の二丁目です!二丁目の山車は1871年(明治4年)頃に建造されたもので、江戸の風合いが感じられる素木彫刻は見事で目を惹かれます。
山車が一列に並ぶ山車総覧。10基の山車がそれぞれのパフォーマンスを見せながら並んでいますよ。(本来飯能まつりに参加する山車は11基ですが、今年は1町が不参加となりました。)
天狐がアクロバットに舞う山車も。
こちらは獅子舞です。子どもが近づくとアピールしてきます!
一旦お囃子が鳴り止み、一斉にスタートさせての引き合わせがはじまりました。山車の前では団扇による盛り上げも行われ、一層お祭りの熱量が上がっていきます!
原町の山車です。獅子舞が出てきて盛り上がっています!#飯能まつり #祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/GcP8wdtBeQ
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) November 6, 2022
青い服に身を包んだおかめも登場。柔らかな踊りを見せてくれますね!
おかめもいい味を出しています!#飯能まつり #祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/mssLXJv24X
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お次は外道。外道の舞は、飯能まつりの特徴の一つでもあります!
3年ぶりの飯能まつり。山車総覧からの引き合わせが行われていますよ!名物の白テープもこの通り出されました!#祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/qCpCXKsY60
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こちらも飯能まつりの特徴の一つ、花万灯です。
このカラフルな花万灯が山車を先導して練り歩く姿も見どころ。ゆさゆさと花が揺れながら、山車を導いていきます。例年は同様に少女たちによる手古舞も先導していますが、今年こちらは中止となりました。
さあ、引き合わせを終えた山車が飯能の街中を進んでいきます。こちらは宮本町の山車です。山車の前にのびる紐をうまく引っ張り、山車をカーブさせていくのも見応えがありますね!
当番町の二丁目も一番奥から進んできます。山車の上に乗るのは神功皇后像です。
花万灯がきれいですね!
続いては原町。こちらの上に乗るのは神武天皇像になります!
舞台で舞が行われる中、見事にカーブしていきますよ!
青梅飯能線の道路を進む山車。3年ぶりと言うこともあり、たくさんの方が来場していますね。
辻々での曳っかわせ
全ての山車が揃いお囃子などを奏でることを引き合わせと言うことに対し、辻々でいくつかの山車が出会って行うことを曳っかわせと言うそうな飯能まつり。曳っかわせは各所で行われますが、広小路交差点で3基が揃う場面に遭遇しました!
山車を近づけ、お囃子の鳴らし合いです!
踊りや団扇の扇ぎ方にも熱が入ります。
飯能まつりでは度々各地の辻々で、複数の山車が集まってお囃子を鳴らし合う、曳っかわせが行われ見どころです!#祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/EOwzoW1R05
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) November 6, 2022
各所を練り歩いている山車は、こんな細い通りにも。
外道や獅子舞がパフォーマンスをしている山車もありました!
獅子舞が出てきて、さらに盛り上がる!しかも2体も!#飯能まつり #祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/7GxbPWxRTY
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またお祭り会場には5箇所に居囃子が設置され、こちらでもお囃子や踊りを楽しむことができるんです。居囃子は動かないので、いつでも楽しむことができる飯能まつりの見どころの一つとして知られています!
2つの居囃子が並び合う場所も。これは盛り上がりますね!
岩渕囃子連の居囃子では、飯能市内にテーマパークがあるあのキャラクターの姿も!お囃子に合わせて踊っていました。
提灯が点きより幻想的に
17時が近づき日も暮れてくると、山車には提灯が設置され明かりが灯されていきます。
昼間とは一風変わった雰囲気に。幻想的な夜のお祭りがはじまります。
暗くなりはじめ、提灯に明かりが灯ってからの曳っかわせも幻想的で良いですねえ。#飯能まつり #祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/hCx6LMbzj0
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17時15分からの最後の引き合わせに向け、各山車のテンションはどんどん上がっていきますよ!
10基の山車が今度は青梅飯能線へ一列に並んできています。
外道が登場して会場が盛り上がる!
飯能まつり、今年の当番町の二丁目の山車です。どっこいの掛け声がいいですねえ。団扇であおるのも特徴的です!#祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/re0lvIiZC0
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いよいよ2022年、3年ぶりの飯能まつり最後の引き合わせです。カウントダウンが終わると共に、一斉にお囃子が奏でられはじめました!
夜の引き合わせ、カウントダウンからはじまりました!山車の提灯には明かりが灯り、お祭りの雰囲気が上がってきますね!#飯能まつり #祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/osiON9Xwqb
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緑と橙が特徴的な前田の山車。ひょっとこをはじめ、すごい盛り上がりです!団扇を扇ぐのにも気合が入ります。
前田の山車は緑と橙が美しく舞います!そしてそれをひょっとこがさらに盛り上げものすごい!#飯能まつり #祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/H8ywmtaDLS
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各町の山車も負けじと盛り上がります。10町それぞれの特徴、魅力があり、見て回るのは楽しいですね!
柳原の山車では盛り上がる中、獅子舞からの鬼が登場!#飯能まつり #祭り #オマツリジャパン #埼玉 pic.twitter.com/GUoi6hlTmh
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名物情報・アクセス
飯能名物と言えばいろいろありますが、その中で飯能駅前でカジュアルに手に入るのがこちら「甘太郎焼」です!
今川焼のような見た目ですが、飯能では甘太郎焼と呼ばれています。目の前での焼き立てを購入することができ、熱々を食べてみると中の黒あんと生地の相性が絶品。ぜひ飯能まつりに合わせてお試しください!
■飯能市へのアクセス
・池袋駅より西武池袋・秩父線急行で飯能駅まで約50分
・秩父駅より西武秩父線 特急ちちぶで飯能駅まで37分
・川越駅よりJR川越線で東飯能駅まで29分
・八王子駅よりJR八高線で東飯能駅まで約40分
毎年11月第一土日に行われる飯能まつり。ぜひ山車やお囃子を楽しみに来てみてください!
2023年の開催情報!
日時:2023年11月4日(土)12:00~21:00、5日(日)9:00~21:00
場所:飯能駅北口・東飯能駅西口周辺
主な催し:
<11月4日>
12:30〜13:00 オープニングセレモニー
13:00〜15:00 パレード
13:00〜19:00 ステージイベント
16:00〜17:00 よさこい流し演技
17:00〜20:00 底抜け屋台巡行 ほか
<11月5日>
11:00〜17:00※20:30 居囃子
12:40〜、15:00〜 獅子舞
12:05〜、14:50〜、15:10〜、19:30 〜山車巡行引っかわせ