祭りや会合の終わりに「手締め」って必ずやりますよね?集まりの中に一人でも年長者がいると最後は必ずこれで解散となりますが、神輿の担ぎ手の男衆がビシッと決めると本当にカッコいいんですよねー。
東京生まれ東京育ちの筆者の手締めは「よぉ〜っ、パン!」でおなじみの一丁締めですが、先日秩父でのお祭りに参加した際に「秩父締め」という全く見たことも聞いたこともない手締めを経験!あまりのカルチャーショックに腰を抜かすどころか腰が砕けました!
そこで、調べてみると一口に「手締め」と言っても、全国各地に種類があり、どれも特徴的なことが発覚!!
そんなわけで、今回は全国津々浦々の「手締め」を調べてご紹介します!
今年の会社の忘年会、どの地域の「手締め」で締めましょう?!
目次
まずは全国的にメジャーな「一本締め」と「三本締め」をご紹介
全国的に最も広く浸透しているのが「パパパン、パパパン、パパパン、パン!」の「一本締め」と、それを3回繰り返す「三本締め」です。日本の手締めの8割がこのどちらかという調査結果もあります。合いの手で入る「イヨー」「ヨッ」などの掛け声は「祝おう」が転じたものだそうですよ。
全国で最もメジャーな一本締め!トップシェアを誇り、6割以上がコレとも言われている!?
パパパン、パパパン、パパパン、パン!でおなじみの一本締め!誰しもが一度は経験があるのでは?
21秒目からの一本締め、からの神輿渡御はカッコよすぎで痺れます!
シェア率ナンバー2!一本締めを追うのはちょっと欲張りな三本締め!
パパパン、パパパン、パパパン、パン!を三回繰り返すのが三本締め!こちらもかなりメジャーですね。
こちらは神田祭のワンシーン。2019年は2年に一度の本祭りですので、待ち遠しいですね。
東北でも様々なパターンが。仙台と山形でこんなに違う!?
伊達の一本締め!青葉まつりでもお馴染みの「よーおっ、パパパン!よーおっ、パン!」に込められた意味とは…
伊達政宗公の「三国一の武将」となる夢へ実現を願い家臣たちが始めたとされ、「三国一」を表し3と1の調子で手拍子を打ちます。
「ヤッショー、マカショ、シャンシャンシャン」のリズムが可愛いのが山形の定番「花笠締め」
「ヤッショー、マカショ」は花笠のかけ声ですね!可愛すぎて恋してしまいそうです!あ、かけ声にですよ!
続いては関東!一丁締め・秩父締めなどをご紹介!
首都圏で最もメジャーとされる「一丁締め」は「よぉ〜っ、パン!」で終わるとってもシンプルなもの。
短気な江戸っ子が、三本締めの略式である一本締めをさらに省略したのが始まりとのことですが、ちょっと短気すぎやしませんか!?
秩父夜祭などお祭りが盛んな町の秩父締め
オマツリジャパン、秩父夜祭をはじめとした埼玉県のお祭りにガッツリ関わらせておりまして、そこで筆者が学んだのが「秩父締め」です。
手締め王国埼玉!多種多様な手締めが祭りを彩る!
秩父はほんの序の口。埼玉県には数々の手締めが存在し、県公式YouTubeチャンネルが「手締め」をリスト化しちゃうほどの力の入れ様!
ちなみに筆者が生まれ育った品川近辺ではこんな手締めが
正式名称があれば教えてください…笑
舞台は西へ。天神祭などで行われる大阪締めをご紹介
大阪と言えば、天神祭にだんじり、紹介する動画の住吉祭など、様々なシーンでこの「大阪締め」を見ることができます。
「『打ちまーしょ』パンパン!『もうひとつせー』パンパン!『祝うて三度』パパンパン!」と、セリフも含めて難易度はトップクラスですが、動画のようにビシッと揃うとカッコいいですねー!
九州からは博多一本締めをご紹介!
博多祇園山笠などで見られます。九州男児ならではの重厚感を感じることができますね。
「なも」が特徴的なフレッシュルーキー!名古屋「なも締め」!
最後に、名古屋より「なも締め」をご紹介!
「名古屋にご当地締めがない!」とのことで2014年に名古屋西川流総師の西川右近氏を中心に考案されたばかり。「なも」は名古屋弁の敬語表現。響きもやわらかく、和みますね。
いかがでしたか?知れば知るほど深い「手締め」の世界。みなさんの地元の「手締め」もぜひオマツリジャパンに教えてくださいね!