6月15日は「栃木県民の日」。栃木県とは縁もゆかりもない筆者であるが、県民の日を祝し記事を1本書きたいと思う。美味しいご当地グルメを堪能しながら、御朱印巡りをしたいと考え筆をとった。栃木県に対する先入観や思い込みもあるかもしれないが、そこは許して欲しい。もちろん、悪意は無い。
栃木県ってどんなところ?
栃木県とは、関東地方北部に位置する県で、県庁所在地は餃子で有名な宇都宮市。人口は約192.3万人(2021年現在)。境界部に海岸線を有しないいわゆる海無し県である。県内には、家庭菜園でお馴染みの鹿沼土の産地である鹿沼市、関東有数の観光スポット日光市などを有す。栃木県の名産品は「いちご」「かんぴょう」そして、今回紹介する「佐野ラーメン」もその一つだ。なお、「佐野ラーメン」で知られる佐野市は県の南西部に位置する。
栃木県民の熱い想いが詰まった逸品!「佐野ラーメン」
正直に言おう、筆者は美味しいものを食べることが好きなだけで、ラーメンには詳しくない。ラーメンと言えば、普通のラーメン(鶏ガラベースの澄んだ醤油ラーメン)と、札幌ラーメン(バターとトウモロコシをトッピングした味噌ラーメン)くらいしか思いつかないほどラーメンには疎い。最初、佐野ラーメンと聞いて、「ラーメンの鬼」の異名で知られる佐野実さんが作ったラーメンのことかと思ったくらいだ。
ラーペディア(新横浜ラーメン博物館)によれば、佐野ラーメンとは「名水百選の一つである弁天池の水を使い、青竹打ちの麺を前面に押し出して街興しとして全国にPRされたラーメン」とある。麺の特徴は平打ち縮れ麺。スープはあっさりとした澄んだ醤油味。具材はチャーシュー、メンマ、なると、長ネギとされる。想像しただけでヨダレが出てくる。うぅ……、食べにいきたい。バスタ新宿から佐野市へ向かう高速バスもあるようなので、今すぐにでも飛び乗りたいくらいだ。
カップ麺なら熱湯で5分
新宿から佐野市まで片道1,600円程(高速バス利用)。お祭りやイベントなど、他の取材とあわせれば予算内に収まる額である。しかし、今回はスケジュールの都合上、カップ麺を購入することにした。断じて、安直にカップ麺で済ませたわけではない。
ニュータッチの凄麺シリーズ。ゆでたての旨さを再現したという、こだわりを感じるパッケージである。
カップ麺と侮ってはいけない、なんと「佐野らーめん会」お墨付きの商品である。これは期待できるぞ!
フタをあけると、乾燥麺、かやく、液体スープ、レトルト調理品が入っている。
麺はご覧のとおり、平打ち麺。ノンフライのため、一般的なカップ麺と比べると見た目はビーフンや春雨に近い。生麺を天日干しにしたら、こんな感じになるのだろうか。少し興味がある。
では、調理してみよう。麺の上にかやくを入れ、熱湯を注いで5分待つ……。
大事なのでもう一度言う、3分でなく5分だ。試験には出ないと思うが忘れないようにしたい。液体スープはフタの上で温める。
5分たったら、液体スープを入れ、よくかき混ぜる。液体スープにはとろみはなく、サラサラとしていた。最後に、レトルト加工品をトッピングすれば完成だ!
早速実食してみる。麺はモッチリとしていて弾力がある。生麺のようなコシのある食べ応えだ。そして、スープの絡みよい。
スープは、キレのある醤油味。チキンやポークの動物系のコクと旨味を感じる。脂っぽいもののクドクドしてなく、あっさりとした後味が好印象だ。
トッピングのチャーシューとメンマも、カップ麺とは思えないクオリティ。チャーシューは、小ぶりではあるがホロホロとして柔らかい。メンマもシャキシャキとしていて味わい深い。
普段、ラーメンを食べない筆者であるが、最後まで美味しくいただけた。シンプルながら飽きの来ない一杯である。
ラーメンだけじゃ勿体ない!御朱印巡りも楽しもう
嬉しいことに、佐野へのアクセスはバスタ新宿だけでなく、羽田空港や成田空港からも高速バスが出ている。国内だけでなく世界中から、本番の佐野ラーメンを目当てに訪れる観光客もいるだろう。しかし、いくら美味しいとは言え、ラーメンだけ食べて帰るのは勿体ない。できれば、寺社への参拝を目的に佐野に訪れ、その道中で佐野ラーメンを楽しむのもいいだろう。
賀茂別雷神社
最初にご紹介するのは、佐野市多田町に鎮座する賀茂別雷神社。オリジナルキャラクター「雷くん」の可愛いらしい御朱印で有名だ。6月の御朱印は、佐野市の伝統和紙「飛駒和紙」に、佐野ブランドキャラクター「さのまる」が描かれている。
佐野市の伝統和紙「飛駒和紙」使用の佐野ブランドキャラクターさのまる、6月の御朱印を6月1日から社頭のみで頒布致します。数に限りがございます。皆様のお詣りをお待ちしております。 https://t.co/nARWyayY6s授与所不在日もお確かめ下さい。#佐野市 #賀茂別雷神社 #さのまる #飛駒和紙 #梅雨 pic.twitter.com/Wz0LPnfswg
— 佐野市 賀茂別雷神社 (@haluyoshikamo) May 30, 2023
佐野赤城神社
次にご紹介するのは、佐野市植下町に鎮座する佐野赤城神社。鳥居と神鈴が佐野市の文化財で、あの司馬遼太郎さんにも縁のある神社。6月の御朱印は紫陽花。雨を楽しむカエルと猫の父子も可愛いらしい。
幸運の鍵しっぽ御朱印6月
(雨を楽しむ猫とカエルの父と子)
見開き お書入れ 800円福うさぎ6月
お書入れ 500円 pic.twitter.com/ulsVgxMlg0— 佐野市赤城神社 (@sanoakagijinjya) May 31, 2023
佐野厄除大師(惣宗寺)
最後にご紹介するのは佐野厄除大師で知られる「惣宗寺」。一度は『関東の三大師・佐野厄除大師』をキャッチフレーズとしたテレビCMを見たことはあるだろう。徳川将軍家とも縁が深く、第3代将軍家光も参拝に訪れたとされる。歴史好きな読者はもちろん、厄を祓いたいという方もお参りしてはいかかだろうか。
⛄️『佐野厄よけ大師』の様子です👀✨
冬の風景をお楽しみください♡
※本日お越しになる方は、積雪状況及び路面状況等ご確認の上、お気を付けてお越しください。 pic.twitter.com/mdQF59PEKo— 佐野市観光協会 (@sano215111) February 10, 2023