3種類の通常の御朱印の他に月替わりの御朱印も
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。愛知県豊川市に社殿を構える砥鹿神社では、常に砥鹿神社本社、摂社の三河ゑびす社、本宮山奥宮の3種類の御朱印を頒布しています。
月替わりの御朱印も準備されており、2022年2月の限定御朱印には、世の中が一つの家のようになることを願い「八紘一宇」の文字が記されていました。
砥鹿神社では本社の南西に建つ社務所で御朱印を頂くことができます。窓口ではオリジナルの御朱印帳、お守りなどの授与品が種類豊富に並んでいます。
飛鳥時代に創建された三河国の一之宮
砥鹿神社は700年頃、文武天皇の病を鎮めるために創建されたと伝わります。平安時代には延喜式内社に列せられ、三河国の筆頭神社である一之宮となりました。
ご祭神として祀る大己貴命(おおなむちのみこと)は、福徳の神、国土開発の神、縁結びの神とされています。家運隆昌、交通安全、厄難消除のご利益も期待され、車のお祓いに訪れるドライバーが絶えないようです。
境内に建ち並ぶ木造建造物やご利益が期待できるパワーストーン
欅や楠の大樹が茂る境内には、摂社の三河ゑびす社が社殿を構える他、神鹿絵馬殿、太鼓楼などの個性的な建造物を見ることができます。
数々の木造建築に視覚的なコントラストを添えるのが、パワーストーンです。本社前のさざれ石は、開運石、子産石とも呼ばれ、開運や安産、子授けのご利益があるとされています。高さ約2.6メートル、幅約3.4メートルで、日本一大きなさざれ石です。社務所前の神亀石は、亀の甲羅のような模様がある奇岩で、健康長寿のご利益が期待されています。
「神幸祭」や「流鏑馬式」が行われる5月の「例大祭」
1300年を超える歴史を刻む神社では、一年を通して多彩な年間行事が開催されています。中でも5月3日~5日の「例大祭」の「神幸祭」では獅子を先頭に時代装束の神輿渡御が行われ、その後の「流鏑馬式」では12頭の騎馬に少年達がまたがり、五色の布引をたなびかせ、手離しで疾走します。
砥鹿神社はJR飯田線の三河一宮駅の東500メートルあまりの所に社殿を構えています。駅舎には神社への案内図が掲示されているので、それに従って進めば国道151号線沿いの大鳥居が目に入ることでしょう。
愛知県豊川市の砥鹿神社では、常に3種類の御朱印を頒布するばかりでなく、月替わりの御朱印も魅力的です。飛鳥時代に創建された神社は、平安時代には三河国の一之宮となりました。境内には個性的な建造物が溢れるばかりでなく、パワーストーンには様々なご利益が期待されています。一年を通して多彩な年間行事が開催され、中でも5月3日~5日の「例大祭」では「神幸祭」や「流鏑馬式」が行われています。