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白山神社とは?歴史感が漂う神社ではどんな御朱印がもらえる?

更新日:2021/5/31 obaq
白山神社とは?歴史感が漂う神社ではどんな御朱印がもらえる?

白山神社の御朱印に押印される「元准勅祭十社之内」の文字

全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都文京区に社殿を構える白山神社の御朱印には、神社名の印に加えて「元准勅祭十社之内」の文字が押印されます。白山神社は明治天皇が東幸されたときに勅使を参向し、国家安泰を祈願する祭祀が斎行された「東京十社」なのです。高い格式の神社の御朱印には有難さが増してくることでしょう。

白山神社の御朱印

白山神社に準備される東京十社巡拝記念の絵馬

白山神社では社殿の東に隣接する授与所で御朱印を頂くことができます。ただ毎週火曜日は定休日となっているので注意が必要です。誤って火曜日に参拝した場合は、窓口に準備された参拝証を自ら朱印帳に押して、手製の御朱印を残すことはできますが、なかなか様にはならないようです。

社殿の東に隣接する授与所

毎週火曜日の授与所の窓口

毎週火曜日に授与所の窓口に準備される参拝証

毎週火曜日に授与所の窓口に準備される参拝証

徳川綱吉が篤く信仰した小石川の鎮守

白山神社の創開は古く平安時代中期の948年に、加賀一宮白山神社を現在の本郷一丁目に勧請したと伝えられています。江戸時代には二度の遷座が行われ、1655年に現社の地に移奉されました。江戸幕府第5代将軍の徳川綱吉と生母の桂昌院から篤い信仰を受け、小石川の鎮守とされたのです。御祭神として、菊理姫命(くくりひめのみこと)、伊弉諾命(いざなぎのみこと)、伊弉冊命(いざなみのみこと)を祀っています。

白山神社の由緒を解説するボード

白山神社の鳥居

白山神社の社殿

社殿の正面の左右には1780年に奉納された江戸尾立型の狛犬が座っています。両目が黄金色に塗られているのが極めて特徴的です。

社殿の正面の左右に座る江戸尾立型の狛犬

両目が黄金色に塗られた狛犬

摂末社の八幡神社や白旗桜に漂う源氏の面影

社殿の南西には摂末社の八幡神社が建立されています。1051年、奥州征伐へ向かう八幡太郎義家が、境内の桜の木に源氏の白旗を立て祈祷したところ、待ち伏せていた敵を見事に打ち破ることができたと伝わります。手水舎の横に育つ桜は白旗桜と呼ばれています。

摂末社の八幡神社

手水舎の横に育つ白旗桜

平安時代からの日本の歴史が溢れる白山神社の境内には、中国の歴史も刻まれています。明治時代には祖国を離れ日本に暮らした孫文が、辛亥革命の成功を心に誓いながら腰をかけた座石が境内に残されています。

境内の孫文先生座石

例年6月上旬から中旬に白山神社で開催される「文京あじさいまつり」

様々な歴史の舞台となった白山神社には約3000株のあじさいが植栽されています。例年6月上旬から中旬には境内は初夏の彩りで包まれ、「文京あじさいまつり」の会場となります。特に境内の北側に接する富士塚では、あじさいの花が立体的、重層的に重なり合います。

「文京あじさいまつり」の期間中に社殿を彩るあじさいの花

手水舎と白旗桜の間に咲くあじさい

白山神社の富士塚

東京都文京区の白山神社の御朱印には、神社名に加えて「元准勅祭十社之内」の文字が押印されます。根津神社は明治天皇の東幸の際に勅使を参向され国家安泰を祈願した「東京十社」の一つです。江戸時代に小石川の鎮守とされた神社では、八幡神社や白旗桜などに源氏の面影を残しています。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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