年間行事の度に期間限定の御朱印を頒布する湯島天神
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。しかも期間限定の御朱印を頂くと、かけがえのないものとなることでしょう。東京都文京区に社殿を構える湯島天神では、5月の例大祭ならびに初天神、鷽替え神事、梅まつり、菊まつりなどの年間行事の際には特別な印判が押された御朱印を頂くことができます。行事期間に訪れることができなくても月限定の御朱印の頒布が行われることもあるので、確認をとりたいものです。
参集殿や授与所に並ぶ多種多様のお守りやお札
湯島天神では本殿の西の参集殿と東の授与所で御朱印を頂くことができます。御朱印の他にも朱印帳や多種多様のお守り、お札が準備されています。
1500年を超える伝統が漲る湯島天神
湯島天神の創建は古墳時代まで遡り、458年に雄略天皇の勅命に従って天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)が祀られたことに始まると伝えられています。南北朝時代の1355年には、住民の要望によって菅原道真を勧請して合祀されました。学問の神様をご祭神としているため、受験シーズンには数多くの学生が合格祈願に訪れています。権現造りの建築様式によって建造された本殿に参拝する受験生の表情は真剣そのものです。総檜造りの社殿には伝統の木の文化が感じられます。
本殿正面には菅原道真が自らの遺骸を引かせたと伝わる牛が足を折っています。受験生であれば、頭をしっかりと撫でたいものです。境内の梅園の中には筆塚も設けられ、向学心を高めることができそうです。境内の正面に建つ表鳥居は銅製で、1667年に建造されました。二重の横木が反りをもち、柱が内側に傾く神明鳥居の様式が採用されています。境内の南西に立つ唐門も見逃すことはできないでしょう。門扉には神紋の加賀梅鉢門や天神信仰で神徒とされ牛が刻まれています。また境内には宝物殿が設けられており、館内には梅の花が描かれる名画が数多く展示されています。
一年を通して開催される魅力的な年間行事
1500年を超える歴史をもつ湯島天神では、一年を通して様々な年間行事が行われています。元日の元旦祭に始まり、1月25日には「鷽替え神事」、2月3日に「節分祭」、2月上旬から3月上旬に「梅まつり」、5月に「例大祭」、11月に「菊まつり」の他、多彩なイベントが開催されます。
東京都文京区に社殿を構える湯島天神では、年間行事の度に期間限定の印判が押された御朱印を頂くことができます。多彩なイベントの楽しみを朱印帳に記録すれば、かけがえのない思い出となることでしょう。