佐賀・有田の祭り
佐賀県の西部に位置する有田町。その名の通り、有田焼の産地として知られている町です!ゴールデンウィークは近隣の波佐見や唐津をはじめ、茨城県笠間市など、全国的に陶器市が行われておりますが、ここ有田でも有田陶器市が開催されています。そしてこの期間に合わせて、毎年行われているお祭りがあります。陶祖祭(とうそさい)です!
(この記事は2022年に公開されたものを再編集しています。 2023年4月20日 編集部更新)
有田陶器市の最寄りとなるJR佐世保線の上有田駅。降りるとすぐに検温所があり、大丈夫だった場合はリストバンドをもらうことができます。
かなり徹底した感染症対策ですが、それもそのはず。2022年は、実に3年ぶりの有田陶器市開催となっているのです!ちなみに、2020年から行われているオンライン陶器市は、2023年も開催されますので、有田まで来られないと言う方は「web有田陶器市」をぜひチェックしてみてください!
陶山神社を目指す
焼き物屋さんが立ち並ぶ通りまでやってくると、旗も掲げられお祭りの雰囲気です!
たくさんの陶器が並びお店を見たくなる気持ちもありますが、まずは陶祖祭が行われる陶山神社(すえやま じんじゃ)を目指します!
こちらが陶祖祭が行われる陶山神社。のぼりが出ていました!
陶器の町の神社とだけあって、参道には陶器で作られた灯籠や鳥居が並びます!
社殿の周りにも陶器がたくさん!お参りを済ませた後は、社殿左奥にある道を通って先に進みましょう。
陶祖・李参平に感謝を告げる
山道の参道を登り切ると現れるのが、陶祖李参平之碑です。11時よりこちらでお祭りが行われます!既に関係者の皆様が勢揃いしていました。
時間になり、まずはお祓いが行われていきます。
参列者に対してもお祓いがされました!
神事が進んでいきます。
そしてお気づきでしょうか?碑の両脇に掲げられる日韓の国旗!有田焼の祖である李参平は朝鮮国(現在の韓国)の出身で、有田陶器市に合わせてそのはじまりを作り上げた彼に対しての感謝を行うのが、このお祭りの趣旨なのでした!なお日本で初めて磁器を製作したのも彼と言われ、有田焼だけでなく日本の磁器の祖でもある人物です。
新型コロナウイルスの流行以前は韓国から陶器関係者をお祭りに招いていたそうですが、昨今の状況から2022年は中止に。また、地元の小学生による巫女舞の奉納も行われていましたが、こちらも感染症対策の観点から練習時間の確保が難しく、2022年は中止となっております。感染症が落ち着いた暁には、以前のような形でのお祭りができることを期待したいですね!
ちなみにこの碑があるところは、山の上。そのため、有田の街並みを上から見ることができるのもおすすめです!
町から見上げるとこんな感じ。高い場所に碑があることがわかると思います!
お祭りを終えたら、また社殿の近くまで戻ってみましょう。よく見ると、さらに陶器で作られた数々の灯籠を見ることができます!
本殿の欄干まで陶器に!
号の入った額も陶器でできています。
狛犬まで陶器に!これは珍しいですね。
陶器ではありませんが、参道と電車のコラボレーションを見ることができる珍しいスポットも存在。これは必見です!
有田陶器市も楽しもう!
お祭りを見た後は、陶器市も合わせて楽しんで行ってください!お祭りを終えお昼の時間を迎えると、人通りも多くなってきます。
たくさんあるお店の中から、お目当ての陶器には出会えるでしょうか?
かわいらしいカップを売るお店がありました!
お皿や湯呑みも良いですね!
モダンな雰囲気の陶器も登場!
メイン通りだけでなく、横道にも陶器を売るお店が並びます!
お店ごとの特徴もありますので、ぜひ各店舗を回ってみてください!
見どころ、アクセス
陶器市が開催されているお店の中には、絵付体験ができる場所もあります!ぜひこの機会に、世界に一つだけのマイ陶器を作ってみてはいかがでしょうか?
ゴールデンウィークのこの時期は八十八夜(2022年は5月2日)と言うこともあり、お茶を売るお店も出店していました!佐賀県のお茶、嬉野茶の新茶を購入することもできますよ!
メイン通りから一本裏にある、トンバイ塀のある通りもおすすめスポット!耐火レンガを再利用して作られた、見事な塀が並んだ街並みを楽しめます!
レンガが美しいこんな通りも!
煙突がある風景、と言うのも焼き物の街ならではですね!
■アクセス
【佐賀駅から】JR長崎本線、肥前山口駅でJR佐世保線乗り換えで60分前後。
【博多駅から】JR快速有田陶器市号(臨時列車)で2時間弱。