日光街道と奥州街道の分岐点で発展した宇都宮市
栃木県宇都宮市は、江戸時代に日光街道と奥州街道が整備され、2つの街道の分岐点は宿場町となりました。徳川家康の廟所である日光東照宮に参拝するために歴代の徳川将軍は日光街道を行き交ったことでしょう。宇都宮城は日光に向かう将軍の宿泊施設として利用されました。城址公園に天守閣は残されていませんが、本丸広場を河津桜が取り囲んでいます。例年3月中旬から4月中旬にかけて早春の彩りで公園を包み、「宇都宮城桜まつり」が開催されています。ところが、2021年は新型コロナウイルス感染防止のため公園でのイベントは中止となり、3月13日にネット配信による「おうちでお花見 宇都宮城桜まつり」が実施されました。
宇都宮城址公園には往時の建造物はほとんど残されておらず、大部分が芝生公園の本丸広場となっています。「宇都宮城桜まつり」が例年通り開催されれば、和太鼓の演奏や舞踊などのステージイベントが行われ、物販や展示などの模擬店が並びます。広場の西に土塀が残され、北端に清明台、南端に富士見櫓が復元されています。
本丸広場の東部と南部で並木を作る河津桜
宇都宮城址公園で河津桜が並木を作るのは、本丸広場の東部と南部です。
清明台や富士見櫓を化粧する河津桜
本丸広場の東部からは清明台や富士見櫓を化粧する河津桜を楽しむことができます。
城址公園を囲む石垣も河津桜で彩られます。宇都宮城址公園では4種類の桜が植栽され、河津桜とほぼ同じ時期に伊東小室桜が開花し、それに続いて枝垂れ桜や大山桜が花を咲かせ、4月中旬まで桜を楽しむことができます。
数え切れない餃子店がひしめき合うJR宇都宮駅周辺
城下町、宿場町として発展をしてきた宇都宮市はグルメの面では、餃子の街として全国にその名を轟かせています。JR宇都宮駅には餃子の像が設置され、駅前だけでも数え切れない餃子店が店舗を構えています。各店舗の味の特徴を確かめながら、食べ歩きしたくなることでしょう。
江戸時代に日光東照宮に向かう徳川将軍が宿泊施設として利用していた宇都宮城では、本丸広場の東部、南部には河津桜が植栽されています。例年3月中旬から4月中旬にかけて桜並木が早春の彩りで、清明台や富士見櫓を装飾します。