日本一狭い都市のあじさいの名所
埼玉県南東部の蕨市は、国内の市の中で最も面積が狭い都市です。江戸時代には中山道で、江戸から2番目の宿場町となる蕨宿が置かれとても栄えました。市南部の住宅街にある「ねむのき公園」には数多くのあじさいが植栽され、例年6月上旬から中旬にかけて豊かな彩りで包まれます。2019年には6月8日、9日に「あじさいまつり」が開催されましたが、2020年は新型コロナウイルス感染防止のため中止となりました。イベントを楽しむことはできませんが、逆に落ち着いた雰囲気であじさいの花を鑑賞することができます。
周辺に暮らす人々が自主的に手入れをする「ねむのき公園」のあじさい
「ねむのき公園」は、JR京浜東北線の蕨駅より徒歩約15分の中央2丁目の一画に整備されています。一辺100メートル足らずの小さな公園ですが、園内にはあじさいが密集しています。周辺に暮らす人々が自主的に手入れをされているのです。公園の四方は隙間なくあじさいの花が覆い尽くします。
あじさいの花に囲まれる園内に入り、視野いっぱいに広がるのはやはり、あじさいの花です。敷地内には約500株のあじさいが育てられています。
豊かな色彩で彩られる「ねむのき公園」
あじさいの花の色は土壌の性質によって異なり、酸性の場合は青色系に、アルカリ性だと赤色系に、中性になると紫色系になると言われています。「ねむのき公園」は小ぢんまりした公園なのですが、あじさいの花の色彩はバラエティー豊富です。周辺の人々が丹精込めて育てられていることが想像されます。
公園を埋め尽くすあじさいの中に見られる珍しい品種のあじさい
公園のあじさいの花の豊かな彩りもさることながら、種類にも見落としたくないものです。「墨田の花火」、「カシワバアジサイ」などにも目を引かれます。
埼玉県南東部の蕨市の住宅街にある「ねむのき公園」は、周辺に暮らす人々が自主的に手入するあじさいが、例年6月上旬から中旬にかけて花を咲かせます。ていねいに育てられたあじさいは、豊かな彩りのあじさいの花が、小ぢんまりした公園を埋め尽くします。