前回、ランタン一斉上げを行うコムローイ祭「イーペンランナーインターナショナル」の様子をレポートしました。
伝統的なこのお祭りは、イーペンランナーインターナショナルの会場だけではなく、チェンマイ各地で行われ、一晩で数万個ものランタン上がっているといいます。
「イーペン祭」と呼ばれるこのお祭り。チェンマイの街はランタン打ち上げ(コムローイ)や灯ろう流し(ロイクラトン)、昼間にはパレードが行われるなど様々な催しが行われています。今回はイーペン祭の行われているチェンマイの街の夜をレポートします。
その時、チェンマイの空は
チェンマイ市街地を流れるピン川。川に架かる橋や河川敷では、観光客を中心に多くのコムローイがあげられています。なかにはドラえもん?のような顔を書かれたランタンも。歴史、文化、伝統を感じられる「イーペンランナー・インターナショナル」の雰囲気とは対照的に、「お祭り騒ぎ」に近く賑やかで活気のある雰囲気です。
橋につながる道は、ランタンを上げる観光客でいっぱい。写真奥のレストランでは生演奏のステージが。
イーペンランナーインターナショナルの会場よりは一回り小さいランタン。路上で販売されています。
その時、チェンマイの川は
コムローイが打ち上げられているピン川では、ロイクラトンと呼ばれる灯ろう流しも行われています。日本のような灯ろうを想像すると、ロイクラトンのその形には驚かされるのではないでしょうか。花や人形などでデコレーションされた、様々な形の灯ろうが売られています。中には食べ物が供えられた灯ろうも見られ、収穫への感謝をあらわしているのでしょうか。
その時、チェンマイの寺院は
伝統的な宗教行事であるロイクラトン、コムローイ。寺院もお祭りに。敷地内や仏殿がランタンで装飾され、設置されたプール(?)ではロイクラトンが行われています。街中の賑やかな雰囲気とは対照的。
その時、チェンマイの中心部「三人の王様記念碑」前は
チェンマイの中心地、観光地でもある「三人の王様記念碑」前の三王像広場にはランタンが並べられています。地元の中高生や子ども連れが集まり、写真撮影を楽しんでいます。
その時、チェンマイの繁華街は
川沿いの道路、広場、バーにクラブ。観光客も多い繁華街は、お祭り一色。大変なにぎわいとなっています。屋台も多くでていますが、気になるのは「寿司」の屋台。
チャンマイの街中はコムローイ、ロイクラトン、屋台など、大変賑わっています。賑やかな割りには治安も悪くなく、とても快適に過ごせるステキなお祭りでした。
ただ一方で、近年の注目度の高さからか、盛り上がりが過熱しすぎているのではないかと思う一面もありました。多くのランタンが打ち上げられ、灯ろうが流されることでの、火事やゴミ問題にもなっているのだそう。
日本からの注目度の高い人気のお祭りだけに、これからも安全で楽しいお祭りとして存続していくことを願っています。