※2021年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、蒔田公園のイベントは中止となりました。
大岡川沿いのライトアップ・ぼんぼり点灯は実施します。詳しくは横浜市のHPをご確認ください。
(2021年3月13日 編集部)
「大岡川プロムナード」で開催される桜まつり
横浜市はウォーターフロントを中心に、みなとみらいの都市開発が進み、近代化を進めています。その一方で、日本の情緒を残すエリアも見られます。横浜市内を流れる大岡川沿いにはレトロな雰囲気を残す町並みから桜の並木を繋がり、例年3月下旬から4月上旬には薄紅色の花を咲かせ、横浜に春の訪れを知らせます。
(この記事は2020年に公開されたものを再編集しています。2021年3月13日 編集部更新)
2020年には「大岡川プロムナード桜まつり」が、3月20日~4月7日の期間で企画されましたが、桜並木のライトアップ、ぼんぼり点灯や、蒔田公園でのステージイベント、模擬店、バザーの出店など全てが中止となりました。ただ川沿いの桜は例年と何ら変わることなく薄紅色の花を咲かせています。屋外で周囲の人と接近し過ぎないように心がければ、例年通り春の訪れを感じることができます。
弘明寺と観音橋を繋ぐ弘明寺観音通り
「大岡川プロムナード」は、京急線弘明寺駅近くの観音橋から、京急線黄金町駅近くの太田橋まで約3.6キロ続く桜並木です。弘明寺駅の東に伽藍を構える弘明寺と大岡川に架かる観音橋を繋ぐのは、弘明寺観音通りです。アーケードを備えた商店街には世代を越えて営業を続ける商店が数多く並んでいます。
大岡川沿いにはかつて、水運を利用する米問屋が軒を連ね、揺れる枝の姿が人を招くとして柳が数多く植えられていたのですが、戦後に桜の植樹が進み1980年頃からプロムナード整備を行うようになったのです。
大岡川の観音橋から太田橋まで約3.6キロにわたって続く桜並木
観音橋から大岡川の流れに沿って北に向かえば、絶好の花見散策をすることができます。
観音橋から「大岡川プロムナード」を歩き始めると、弘岡橋、大井橋、鶴巻橋、蒔田橋、井土ケ谷橋、清水橋、蒔田公園橋、葭谷橋、山王橋、一本橋、道慶橋、白金人道橋、栄橋を経由して、太田橋に至ります。全ての橋の袂には前後の橋までの距離が表示されるパネルが設置されているので、現在地の確認ができる上に、残りの距離を正確に把握することができます。
弘岡橋の付近でも桜の並木は途絶えません。大岡川沿いに育つ桜の特徴は、枝が上は横に伸びるばかりでなく、下方にも向かっているのです。中には根より下に伸び、大岡川の川面を目指しているかのようです。
弘岡橋から大井橋、鶴巻橋、蒔田橋、井土ケ谷橋、清水橋、蒔田公園橋に向かいます。
蒔田公園橋の河川敷には例年、「大岡川プロムナード桜まつり」の「南区桜まつり」のメイン会場となる蒔田公園があります。
蒔田公園橋は、観音橋から約2キロ、太田橋から約1.2キロに位置します。
蒔田公園橋から葭谷橋、山王橋、一本橋、道慶橋、白金人道橋に向かいます。
白金人道橋から太田橋の桜並木に吊るされるぼんぼり
白金人道橋からは栄橋を挟んで太田橋まで、桜並木にはぼんぼりが吊るされています。
京急線黄金町駅近くの太田橋が、「大岡川プロムナード」の終点となりますが、ここから横浜港に向かうエリアにも桜並木は続きます。
横浜市内を北東に流れる大岡川は、京急線弘明寺駅近くの観音橋から京急線黄金町駅近くの太田橋まで桜並木が続き、「大岡川プロムナード」と呼ばれています。例年3月下旬から4月上旬には約3.6キロにわたって薄紅色の花の帯が繋がります。