横浜スパークリング?
横浜の「夏」を彩る横浜スパークリングトワイライトというイベントがある。10年ほど前に始まったが、開催形式・日程が落ち着いたのはしばらく後なので、まだ例年と呼べるほど回数を重ねているわけでは無いが、7月の連休(海の日前後)に観光スポットの山下公園前の海上で打ち上げ花火や船舶のパレード等が行われている。今年は東京五輪の関係で夏ではなく「秋」を彩るべく日程変更されたが、新型コロナウイルスでそれも中止となってしまった。
ところが、今横浜の海が何やら騒がしい。土曜日になると花火が打ち上がると…。一部報道によれば仕掛け人は横浜スパークリングトワイライト実行委員会(横浜市/横浜商工会議所/横浜港振興協会/横浜観光コンベンションビューロー)。ただし公式な告知は無いので間接的な情報を手掛かりに調査を行った。
まだ間に合う開催日程はこちら
本稿執筆時点で打ち上げがあったのは10/31(土)、11/7(土)、11/14(土)、11/21(土)と毎週土曜日。果たしてこの後どうなるのか気になるところだが、実行委員会に後援として名を連ねる神奈川新聞の報道によれば、以下の事が分かる。
・イベント名称は「横浜スパークリング花火」
・今後の開催は11/28、12/5、12/12、12/19、12/24、12/25、12/26、1/1、1/2、1/3
なんだかものすごいことになっているのだ。今からでも全然間に合うので何かのついでに見て帰ることも十分可能。なお開始時刻は私の調べた限り20:00開始。報道とも一致しておりこれで間違いなさそうだ。これからクリスマスと年末年始に向け、ただでさえあの一帯はキラキラと輝くのだが、よりいっそう輝きを増すのである。家族や恋人と訪れるにはもってこいなのだ。毎週土曜日とクリスマス、年末年始は花火。覚えましたか?
情報が錯綜…どこに行けば見える?
実は打ち上げ場所が変化する。おそらく感染症対策だろう。実績があった打ち上げ場所その1は「新港ふ頭」。いわゆるハンマーヘッドのある場所から伸びるふ頭だ。昨年の開業記念花火と同じと言えばピンと来る人もいるだろう。そして打ち上げ場所その2は「大さん橋」。付近の航行規制があることを考えればけっこう大胆なところから上がる。
どちらが来ても逃さず見たいなら、一番のおすすめはベイエリアの北の端「臨港パーク」。湾曲した岸壁から両方の打ち上げ方向が一望でき、どちらから上がってもクリアに見える。混雑とは無縁だが完全に無人でもないので落ち着いた雰囲気が好きな人には特におすすめできる。
そこから南に向かえば「インターコンチネンタルホテル」「カップヌードルミュージアム」そして「ハンマーヘッド」に「マリン&ウォーク横浜」と続く商業エリア。
海べりの広い範囲をどう歩いても新港ふ頭がよく見える。
このあたりまで来ると海上保安庁のビルがあるので大さん橋は打ち上げの根元が隠れてしまうが、さらに少し歩くと赤レンガ広場から象の鼻パーク、さらには山下公園といった広場が続き、今度は大さん橋がどこからでもよく見える。複数回訪れていろいろな風景から花火を見るのもよさそうだ。
打ち上げがどちらになっても見えるという意味では、大さん橋のデッキも条件を満たしている。が、海に突き出しているので冬場は風が強くて寒い。
大さん橋は夜景スポットとしても有名だが、新港ふ頭の方角とはズレるので、いわゆる「映え」狙いには不向きといったところか。また、打ち上げ間際になると(当たり前だが)立ち入り禁止区域ができる事にも注意しよう。
このほかランドマークタワーの展望台というのもなかなかオシャレ花火感がある。GoToキャンペーンが使えるならホテルの海が見える部屋に泊まるのも一興。
当日「しまった!」を避けるには
で、結局どっちから打ち上がるの?と疑問に思うだろうが、密を避けるためか事前発表はされていない。そこで大ヒント。花火は勝手に上がるものではなく、人が打ち上げている。どうしても見逃したくない人はよ~く探してみよう。その準備があるなら見えるはずだ。
また、このエリアはイベントが目白押し。せっかく行ったのにイベント開催を知らぬまま帰ってしまうとショックが大きい。横浜市観光協会のサイト、みなとみらい21や赤レンガ他の公式サイトは必ずチェックしよう。さらにもうひとつ。例年は大みそかから元旦にかけては鉄道の終電繰り下げや終夜運転があったが、今年はそうした動きが縮小されている。いつものノリで遊んでいたら寒空の下行き場が無くなってしまった、なんてことが無いように注意したい。