初春に約4,000本の梅が幕山の麓で咲き乱れる「湯河原梅林梅の宴」
横浜からだと在来線で約1時間の湯河原は首都圏から気軽に行ける温泉地です。情緒溢れる温泉街は町の西部に広がっていますが、北部には標高約625メートルの幕山が聳えています。南側の山麓には約4,000本の梅が植樹され、例年2月上旬から3月中旬には幕山を季節の彩りで包みます。2021年には2月6日~3月7日の期間で、「湯河原梅林梅の宴」が開催されます。
(この記事は2020年に公開されたものを再編集しています。2021年1月19日 編集部更新)
幕山の斜面に整備された遊歩道の上下に咲き乱れる梅の花
幕山麓に梅が植林されたのは1955年頃からで、地元の人々が崖崩れ防止と将来の観光資源にするためだったのです。1996年には見事な梅林となり、「梅の宴」を開催することができるようになりました。なだらかな山の斜面には、歩きやすい遊歩道が整備されているので、角度を変えながら梅の花を楽しむことができます。梅の色も濃い紅色から薄紅色、白色と種類豊富です。
自然豊かな幕山公園
公園の中を流れる新崎川の袂には四阿が設けられているので、ゆっくり腰をかけて梅の花を見上げることができます。また期間中の土日には、湯河原温泉芸妓の舞、狂言、寄席、和太鼓、民謡、津軽三味線、ハワイアンレゲエなどの多彩なイベントが企画され、梅の花の彩りに豊かな情緒を添えてくれます。
入口付近の広場で軒を連ねる露店
公園内には常設の売店の他に、「梅の宴」の期間中には入口付近の広場に露店が軒を連ねます。露店には、梅ソフトクリーム、酒むしまんじゅうの他、各種の軽食が揃い、相模湾の海の幸の販売も行っています。また入口の横には足湯が設けられているので、坂道を歩いた足の疲れを癒すことができます。
「湯河原梅林梅の宴」は、横浜から在来線で約1時間の湯河原の北部に聳える幕山の麓の幕山公園で、例年2月上旬から3月中旬に開催されています。山の斜面には約4,000本の梅が植樹され、幕山を季節の彩りで包みます。