仙台・青葉まつりをご紹介！地元民が語る見所とは…すずめ踊りの楽しみ方やグルメ情報も！

Nao Komuro

2019/5/13

2020/5/21

仙台・青葉まつりをご紹介！地元民が語る見所とは…すずめ踊りの楽しみ方やグルメ情報も！

青葉まつりとは、宮城県仙台市で毎年５月の第３土日に開催されるお祭り。150を超える団体＝祭連（まづら）に所属した4500人が、街中で1603年より伝わる仙台伝統のすずめ踊りをたくさん見ることができます。

扇子を両手に持ち、振ればもうすずめ踊り。足さばきや姿勢が伴うと完璧！当日、一般の方も参加できるので、見るだけでなく、メイン会場で踊れるのも魅力の１つ。

土曜日の「宵まつり」ではすずめ踊りが披露され、街中に響くお囃子と共に約4000人が乱舞します。日曜日の本祭りは甲冑姿の武者行列、伊達政宗公を祀る青葉神社の神輿渡御に稚児行列。豪華絢爛な11基の山鉾も登場し、杜の都に現れた時代絵巻が訪れた人々を楽しませます。

勾当台公園での「杜の市」では旧仙台藩の市町村などの美味しい食べ物や物産が立ち並びますが、これは美食家だった伊達政宗公にあやかったもの。華やかなステージを楽しみながら舌鼓を打つたくさんの人々の見受けられます。

青葉まつりの楽しみ方。お祭りの見どころは？

①すずめ踊りの舞台演舞

市民広場では、各祭連（まづら）の舞台演舞が楽しめるので、ぜひ足を運んでいただきたいです。青葉通りや東二番町通りを演舞しながらパレードする際は、進みながら舞うことが求められるため、正面を固定したフォーメーションをとることは難しいですが、舞台ではフォーメーションを活かした、様々な演出を楽しんでいただくことができます。この舞台では、表彰も行われ、各賞の発表の場では、涙する演者の姿も多くみられます。

また、JCOMで生中継されるので、疲れてしまったら座ってゆっくり、カメラで抜かれた演者の表情も見ながら楽しむこともできます。

②すずめ踊り選抜メンバーの演舞

仙台青葉まつり連盟の、加盟団体より推薦され、オーディションで合格した者だけが所属する「伊達の舞（だてのまい）」という組織があります。

伊達の舞はすずめ踊りの普及のため、国内のみならず、海外でも演舞を行っています。そんな伊達の舞の演舞は、各祭連の演舞スケジュールと平行して予定されてるため、さっきまで別の法被を着ていた演者があっという間に白の法被に着替え、再登場します。伊達の舞の演舞をみて、「あ！あの祭連の人だ！」とわかったら、すずめ踊り観覧上級者です！

【演舞会場・スケジュール】
http://aoba-matsuri.com/kikaku/archives/1107/

起源はなんと江戸時代！青葉まつりの深い歴史とは・・・

明暦元年（１６５５）年に始まったこの祭は、毎年９月１７日に東照宮（仙台市青葉区）の祭りとして、藩をあげて行われ盛大なお祭りでした。町内より多い時では７０基の山鉾が城下を練り歩いたそうです。

明治時代になると、明治７年にできた伊達政宗公を祀る青葉神社（仙台市青葉区）の礼祭に変わり、政宗公の命日である５月２４日に執り行われるようになりました。この礼祭は、青葉祭りとも呼ばれ盛んに行われていました。

特に明治１８年の政宗公没後２５０年祭や、昭和１０年の３００年祭には多くの山鉾が市中に出て盛大に行われましたが、昭和４０年代後半には交通事情等により途絶えてしまいました。

現在の仙台・青葉まつりは伊達政宗公没後３５０年を迎えた昭和６０年に、長年途絶えていた「青葉まつり」を“市民がつくる市民のまつり”として復活させたもので、今年32回目を迎えます。（27回は、東日本大震災のため中止）現在では杜の都・仙台の初夏を彩り、仙台３大まつりの一つとして、仙台市民はもとより、多くの方々に愛されるまつりとして定着しています。