「秋の七草」を耳にしたことがある方は多いでしょう。しかし、毎年1月7日の「人日(じんじつ)の節句」に、無病息災を願って七草粥(ななくさがゆ)にして食べる「春の七草」ほどには身近でないことが大半かと思います。
秋の七草もお粥にして食べるの?とか、7つは誰が決めた?とか、そもそもどんな草花があるの?とか素朴な疑問もあるかもしれません。そこで今回は、知っているようでよく知らない「秋の七草」についてご紹介します。
古来より、日本人は野山を歩きながら動植物を歌に詠み、四季折々の自然を愛でていました。秋の野を彩り、目を楽しませてくれる草花もたくさんあったに違いありません。
そんな中、7つの草花が「秋の七草」と称される由来となったのは、奈良時代の歌人である山上憶良 ...