近年、パリピの心を惹き付けるフェス感覚の盆踊りイベントが開催されていることをご存知でしょうか?レイブ、トランスを思わせるような演出でモダニズム化を図るもの、独自の進化を遂げたもの、もともとパリピ要素を秘めていた伝統的なものなど、全国各地に様々な盆踊りが存在します。
ここでは、「DJ盆踊り」や「徹夜盆踊り」など、パーティー好きなパリピもアゲアゲで楽しめるような盆踊りをご紹介!一度ハマったら抜け出せない中毒性アリ!?
もはやフェス!?カオスな「中野区大和町の盆踊り」
東京都中野区では、ライブあり、DJありの新感覚盆踊り「大和町八幡神社 大盆踊り会」が開催されます。「DAIBON」と親しまれている八幡神社の盆踊りは、2016年から始まった他に類を見ないユニークな演出で有名です。
やぐらの上には、太鼓と踊り手さん、ではなく”DJ”に”アーティスト”が登壇!そこでは、1980年代に社会現象を巻き起こした「竹の子族」のオマージュ集団”ケケノコ族”や、盆踊り唄をミックスするDJなど、個性的な出演者たちが会場を盛り上げます。
「DAIBON」は、八幡神社の祭礼として執り行われるため、盆踊りを中心とした神輿の練り歩き、奉納カラオケなど、神仏への感謝の意味を込めているということには変わりありません。伝統的だけどちょっと変わった盆踊り大会と、DJカルチャーとの融合でパリピから老若男女まで誰もが楽しめることができ、人々の輪が絶えないイベントとしてメディアからも注目を浴びています。
JR高円寺駅から徒歩15分、普段は静かな大和町八幡神社が真夏のフェス会場へと変貌を遂げます。
最高にアガる「DJ KOOコラボの盆踊り」
東京都千代田区の神田明神納涼祭り、中野駅前大盆踊り大会、野毛JAZZ盆踊りなどでは、1990年代の世を席巻したダンスボーカルグループ「TRF」のメンバー”DJ KOO”さんによるDJ盆踊りが開催されました!DJ KOOさんは、2017年から日本の伝統文化である盆踊りとコラボレーションし、国内外に向けてジャパンカルチャーを発進してきました。
当時と全く変わらない姿でDJブースから会場を煽り盛り上げます。バラエティ番組でも人気のDJ KOOさんを身近に感じることができる激熱の「DJ盆踊り」の始まりです。
クラブのように自由に踊るのでなく、「周りのみんなと合わせることが大切」と丁寧に振り付けをレクチャーしてからスタート。アニソンやJPOP、自身の大ヒット曲「BOY MEETS GIRL」にねぶたの振り付けを採り入れたオリジナル盆踊りバージョンなど、TK世代にはたまらない曲が流れます。さらに、定番EDMやJ-POPの定番曲でのDJ盆踊りでパリピのハートを鷲掴み!
果たして、次はどこに登場する!?盆踊りとDJ KOOさんの異色のコラボによる、非日常空間を体感しよう!
夜通し踊り明かす!トランス状態間違いナシの「郡上おどり」
岐阜県郡上市八幡町では、7月中旬から9月上旬までのおよそ30夜に渡って踊られる、”日本一長い盆踊り”郡上おどりで城下町を熱く盛り上げます。郡上おどり期間中は、城下の町並みの中、ホテルの駐車場、神社の境内など、毎日会場が変わる風景とともに、その土地ならではの風情を感じることができます。
郡上おどりのクライマックスは、4日間夜通し踊る徹夜踊りです。8月13・16日は20時から翌朝4時まで、8月14・15日は20時から翌朝5時まで、何万人もの踊り手さんたちが、三味線や笛、太鼓の音色を伴奏に手拍子や唄、返しで踊り明かします。郡上節と呼ばれ、重要無形民族文化財に指定されている10種類の踊りは、アップテンポのものから、ゆったりとしたものまで、スポーツ科学の上で合理的な順序となっていることから徹夜で踊れるとか。郡上おどりに参加すれば、バイブスアゲアゲの夏の思い出になること間違いナシ!
古き良き町並みが残る郡上八幡では、「見るおどり」ではなく「踊るおどり」で人々が夏夜に舞います。
生演奏がアツい!「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」
東京都墨田区にある堅川親水公園で、大阪発祥の河内音頭が都内で楽しめる盆踊りイベント「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」が開催されます。河内音頭は、時事ネタや歴史上の物語を節に乗せて歌うのが特徴的です。時代の移り変わりとともにジャズやフォークなどの音楽的要素が採り入れられてきました。
河内音頭から派生したすみだ錦糸町河内音頭大盆踊りは、1982年から始まり開催期間中は3万人の来場者が訪れる大規模イベントです。ここでは、CD音源に合わせて踊る盆踊りとは違って、音頭取りや和太鼓、三味線などの伴奏が生唄・生演奏で行われます。
さらには、エレキギターが使われるなど、もはや音楽フェスのような熱気とグルーヴ感が会場を包みます。参加者向けの講習会も行ってるので初心者でも安心。奥ゆかしい墨田区のすみだ錦糸町河内音頭大盆踊りに足を運んでみてはいかがでしょうか。
JR錦糸町駅から徒歩5分の場所にある堅川親水公園特設会場では、イベント開催期間中、ソウルフルな音楽に酔いしれることでしょう。
#錦糸町河内音頭 は本日から2日間開催 pic.twitter.com/Y955CQXjry
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) August 28, 2019
昔ながらの形を残す伝統的な盆踊り、時代とともに進化を遂げるもの。人々の楽しみのため、各地で工夫を凝らした盆踊りが開催されています。盆踊りをめぐって、それぞれの楽しみを味わうのも良いですね。