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例年4月上旬から5月上旬に根津神社で開催される「文京つつじまつり」
首都圏には高層ビルなど近代的な建築物が次々に建造されています。歴史的な情緒を失いつつありますが、谷根千と略称されるエリアにはレトロ感が漂います。谷中、根津、千駄木は東京23区の中心地にありながら、下町の風情を色濃く残しています。エリアの中央には、1900年余りの伝統をもつ根津神社が社殿を構えています。境内にはつつじ苑が設けられ、例年4月上旬から5月上旬には季節の彩りで包まれ、「文京つつじまつり」が開催されています。2021年は新型コロナウイルス感染防止のため甘酒茶屋、露店、演芸などのイベントは中止となりましたが、4月4日~4月25日にはつつじ苑が公開されました。
徳川綱吉が1706年に奉建した根津神社
根津神社は1900年余り前に、日本武尊が千駄木に創祀したと伝えられています。江戸時代には江戸幕府第5代将軍の徳川綱吉が1706年に、現在の社殿、楼門、唐門などを根津に奉建しました。
100種類を超える約3000株のつつじが豊かな彩りで覆うつつじ苑
「文京つつじまつり」の会場となるのは根津神社の境内の西に設けられたつつじ苑です。2000坪前後の小高い丘一面に、約3000株のつつじが植栽されています。
つつじ苑では、豆粒ほどの花をつけるフジツツジ、風車のような花弁のハナグルマ、黒ツツジと呼ばれるカラフネなど珍しい品種を含め100種類を超えるつつじが育てられています。早咲きから遅咲きの品種に花の種類が移り変わり、長期間にわたって多種多様のつつじを楽しむことができます。
つつじの花越しに見下ろす根津神社の社殿や桜門
小高い丘のつつじ苑からは、豊かな彩の花越しに社殿、桜門などを見下ろすことができます。
東京都文京区に社殿を構える根津神社にはつつじ苑が設けられ、例年4月上旬から5月上旬には100種類を超えるつつじが順番に花を咲かせます。2000坪前後の小高い丘一面が、約3000株のつつじで豊かな彩りで包まれ、「文京つつじまつり」が開催されます。