(前回までのあらすじ)
元来の性格とモノづくりスキルが妙にマッチして、オマツリジャパンでも少し本流から外れたモノづくりやサブカル系の記事を書いてきたわけだけど、この度シリーズとして予算のゆるす限り仮面の来訪神のコスプレを作り続けることになってしまった。
増やせ!DIYで仮面の神々。一万円の材料費で神様を何柱作れるか試してみた!
増やせ!DIYで仮面の神々。一万円の材料費で神様を何柱作れるか試してみた!第1柱「ポータブルなボゼ」
増やせ!DIYで仮面の神々。一万円の材料費で神様を何柱作れるか試してみた!第2柱「流行れ異形頭 ヨッカブイ」
ボゼ、ヨッカブイと南方の香りがする来訪神が続くので、今度は思い切って東北の彼を召喚しようと思う。
加勢鳥とは
加勢鳥(カセドリ)とは、藁蓑をまとって火の用心に五穀豊穣、そして商売繁盛を祈願する、山形県上山市に江戸時代から伝わる奇習だ。
加勢鳥の極寒地獄を体験! かみのやま温泉の寒過ぎる奇習で、黒木メイサ以上の黒髪美人が誕生する?![中の人降臨バージョン]
納豆の擬人化のようなフォルムながら、極寒の2月に水をかけられながら奇声をあげて市内を練り歩く、非常に過酷な行事でもある。
実際に加勢鳥の中に入った体験した弊社の共同代表からは「とにかく乳首を守れ」というメッセージが送られてきた。(素肌に直接着るので藁蓑の摩擦がすごいらしい)オマツリって大変だ。
どうやってつくろうか
納豆の擬人化のようなフォルムと書いたように、大ボリュームの稲わらの蓑(みの)を頭からすっぽりかぶるという中々大変な造形だ。そもそも稲わらが手に入らない!
そんなこんなで悩んでいたら、現地取材写真の片隅にこんなものを見つけてしまった。
米袋!そうかそんな手が!!
これの大人版を作ればええ。農家でもなければ米袋なんて入手が大変?そんなことはない。
Amazonで売ってる。米袋(30kg用)ならなんとかなるだろ
クラフト紙なので色味は問題なさそうだが、やはり質感はもっと本物に寄せたい。
何を作るにも「とにかくシルエットとテクスチャをそれっぽくすれば、見えるようになる」というのも舞台美術をやって得た経験則だ。
袋の重なりをこうして
くしゃっとするといい感じにわさわさする。
あとは舞台美術時代に培った「現場合わせ」スキルを駆使してフィッティングしていく。
麻紐やホチキスで形を整えて…
完成である。心なしか友人もウキウキしているようだ。
これでロビーに繰り出したらまたやべえヤツと合流してえらいことになった。
このあと彼らがどうなったかを誰も知らない。
今回の予算
米袋 30kg入り 送料込みで¥1200ぐらい
残り予算…¥7,350!!!!
増やせ!DIYで仮面の神々。一万円の材料費で神様を何柱作れるか試してみた!