目次
・浦佐裸押し合い祭りって、
日本三大奇祭の(検索すると沢山出てきますが・・・)の一つと言われているのにあまり知られていないもったいないお祭り。
その分、まだ観光化されずに地域の人たちの手で大切に守られてきたお祭りでもあります。
年に一度、正月3日に浦佐の普光寺(新潟県南魚沼市)で行われる毘沙門天の御開帳で、ほかの人より早く参拝しようと集まり、あまりの暑さに裸になったのがお祭りの原型だそうで、江戸時代のベストセラー「北越雪譜」にもその様子が書かれています。
一段高い所にいる青年団の後ろに秘仏の毘沙門天が祀られてます
・【重要】令和2年の越後浦佐裸押合い祭りは中止になりました
残念ながら令和2年の裸押し合い祭りはコロナウィルスによる影響を考慮し、すべての行事を中止することになったということです。
これにともない、6日(金曜日)に予定されていた前夜祭も中止となりました。
令和3年は今年の分まで盛り上がると思いますので、令和3年のお祭りを楽しみにしていてください。
・要注意、令和2年から日程が変わっています
浦佐の人の間では裸押し合い祭り3月3日(さんげつみっか)というほどに定着していた日程ですが、お祭りを取り仕切る青年団の休暇の取りやすさや、より多くの人にお祭りを見て、押し合いに入ってもらいたいという思いから、令和2年より3月の第一土曜日に日程が変わりました。
令和2年は3月7日(中止になりました)、令和3年は3月6日になりますので、ご注意ください。
・お祭りのもう一つの主役、大ローソク
別名を大ローソク祭りというほどにお祭りの主役になっている巨大なローソク。
このローソクは蝋が固まりやすいように、冬になってから一本一本手作りで作られています。
作業場の気温は10度以下、1日で作れるのは1本が精一杯とのこと、
お祭り当日も放置しておくと溶けた蝋がたまって割れてしまうので、定期的にたまった蝋を垂らしたり、ふちを削ったりと、青年団によってメンテナンスされています。
そんなところに注目してお祭りを見るのも面白いかもしれません。
・裏側を支える浦佐・多門青年団の活躍
このお祭りを支える上で欠かせないのが「浦佐多聞青年団」の活躍です。
青年団は地域の20~29歳までの若手で結成されていて、当日の運営だけでなく、各地での宣伝や、本堂に敷いてある「ねこ」と呼ばれる藁を編むなど、前年のお祭りの翌日から当日に向けての準備を始めます。
さらにお祭りの1週間前からは精進料理と水行で体を清めて当日に備えているそうです(幹部は1か月)。
激しいお祭りなのに喧嘩がおきないのも、青年団のおかげかもしれません。
お祭りの最中は青年団の活躍にも注目してみてください。
・実は飛び入り参加できるんです
このお祭り、男性のみですが衣装?さえ揃えれば飛び入り参加できます。
衣装はハンタコとさらし、足元は白足袋にワラジ、山門前の商店街の上吉商店で5000円くらいで揃えることができます。が、ハンタコは透けてしまうので参加希望の方は白いパンツかふんどしも用意しておいてください。
毘沙門通りの「雪国おくにじまん会館」に行くと、着付けを手伝ってくれる方が居ますが、貴重品を預けるためのロッカーなどは無いので自己責任でお願いします。
時間になったらイザ外へ、青年団の指示に従って隊列を組んでまずは水行!
水に入ったら毘沙門天の真言「オンベイシラマンダヤソワカ」を3回唱えるので覚えておくとカッコよく見えます。
水からあがったら声援を受けながら本堂へ、一段高いところに居る青年団を目指してひたすら押していきます。
神様にお参りするので、他の人を踏み台にしたり、横から割り込むのではなく正々堂々と正面から行ってください。
無事にお参りできたらその後はそのまま残っても2回目を狙うもよし、撒かれる木札(撒与品が書いてあります)や福餅を集めるもよし、疲れるまでやってみてください。
・押し合い以外の楽しみ方、餅撒き、稚児行列等
名物のカジカ酒もありますが、押合いに入りたい人は飲みすぎないように気を付けてくださいね。
当日も何回か行われる福餅撒与ですが、地域の人達から奉納された福餅が屋根の上から「まっけよ~まっけよ~」の掛け声に合わせて撒かれます。
手作りなだけあって、一つ一つ色や形も違うので、そんなことも気にしていただけるとありがたいです。
※ちなみにこの福餅の食べ方ですが、焼いてしまうとご利益が無くなるとか、家が焼けるなんて言う話も聞きますので、煮て食べていただくのがいいようです。
・堂外で一番の盛り上がり、弓張参与
夜の行事~
弓張撒与とか#裸押合大祭 #浦佐 #毘沙門堂 pic.twitter.com/2Uog8Het3k— 黒まめきなもなママ (@96mame135kinako) March 3, 2019
堂内では押し合いですが、堂の外では弓張撒与がアツイ!
青年団の「マックよー」「まっくよー」の掛け声に徐々にテンション上がり、いざ撒かれるとラグビーのような奪い合いであっというまに提灯もばらばらに・・・
中にはヒートアップして、青年団が仲裁に入ることも・・・
こちらもあまりの激しさに参加できるのは男性のみになりますが、
安全のためにメガネや傘などを持っている場合は前もって同行者や係の青年団に預けておいてください。
ちぎれた骨でも持ち帰り、春に田んぼにさしておくと豊作になると言われているので、コシヒカリの産地の南魚沼としては余計に盛り上がるんです。
・雪不足の今年、どうなるか?
ここまで書いてきましたが、豪雪地帯の南魚沼も今年はまれにみる小雪で、例年なら1メートル近い積雪になっているはずですが、今年まだまだ雪が足りません。
万一このまま雪が降らないとスケジュールやお祭りの内容に変更があるかもしれません。
大和観光協会のHPhttp://www.yamatokankou.jp/や、浦佐多聞青年団のHPhttp://www.urasa-tamon.com/をチェックしてからおでかけください。
・アクセス
上越新幹線、上越線「浦佐駅」から徒歩5分ほどです。
朝8時30分から様々な行事がありますが一般参加の押合いは18時40分からです。
詳しいタイムスケジュールは大和観光協会のHPhttp://www.yamatokankou.jp/osiainixtutei.htmを参考にしてください。