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コン活かよ! 全国の狐が登場する奇祭7選

2019/11/14
2020/8/29
コン活かよ! 全国の狐が登場する奇祭7選

和装の仮装行列でも人気の高い妖狐面。今回は全国から狐が登場する特色のある奇祭を7つ集めました。
なかには狐に関する伝承「九尾の狐」「狐の嫁入り」「狐火」などに基づくものもあり、なかなか興味深いです。

➀御神火祭【栃木】

白装束に身を固めた参加者が松明を持って那須温泉神社から殺生石(せっしょうせき)まで行列。大松明(御神火)へ火を放ち、幻想的な雰囲気を醸し出す。御神火(ごじんか)が燃える中、九尾の狐伝説の地「殺生石」では、郷土芸能の白面金毛九尾狐太鼓も披露。暗闇の中を歩く「松明行列」には一般の方も参加可能(先着100名)です。

■日時:2019年5月26日
■会場:殺生石(栃木県那須町湯本)
■交通:JR宇都宮線黒磯駅から関東バス那須湯本温泉行きで約35分終点下車徒歩約5分
http://www.nasukogen.org/

 

➁姫島盆踊り【大分】

姫島盆踊り(タヌキ踊り)

鎌倉時代の念仏踊りから派生したと言われる姫島盆踊り。そのひとつに「オラサ、オラサ、ソライタ、ソライタ、ヨイヨイ」の掛け声を出しながら子どもたちが愛らしいメイクで踊るキツネ踊りがあります。キツネ踊り以外にもタヌキ踊りやアヤ踊り、銭太鼓(ぜんだいこ)、猿丸太夫(さるまんだゆう)と、特色のある踊りが披露されます。何と、あのEXILEのUSAも訪れたことのあるんだとか。

■日時:毎年8月14日・15日
■会場:大分県東国東郡姫島村
■交通:大分空港より車で45分、フェリーで20分
http://www.himeshima.jp/kankou/

➂日向ひょっとこ夏祭り【宮崎】

ひょっとこの軍団が街中を流しで踊る「日向ひょっとこ夏祭り」だが、その各ひょっとこ軍団を率いてキレのある踊りを披露するのは一匹の狐。子宝に恵まれない夫婦(ひょっとことおかめ)がお稲荷様に願かけするが、お稲荷様はおかめの美貌にほれて踊り出し……という逸話に基づいています。

赤い着物に白い帯とふんどしを着け、豆絞りの手ぬぐいをかぶったひょっとこ・おかめ・きつねが踊りながら練り歩きます。ひたすらリフレインされる音楽と、キレのある手と腰の動きにも注目してください。金曜日の前夜祭では表現力を競う個人戦(午後6~9時)、土曜日の本祭では老若男女2000人が一斉に踊り狂う圧巻のパレード(午後6~)が行われます。

■日時:2019年8月2日・3日(8月第一金曜・土曜)
■場所:日向市駅前(広場・中心市街地)
■交通:JR宮崎空港駅→JR日向市駅(急行約60分・普通約70分)
http://www.hyottoko.jp/

〇詳細はコチラ
ガッツだぜ! ロック過ぎるにも程がある! 宮崎の日向ひょっとこ夏祭り

➃狐の夜祭り【新潟】

藤五郎狐という民話をモチーフに、平成元年に始まったお祭り。栃ヶ原の狐に扮した人々が、狐が大好物の畳一畳の大油揚げを揚げ、提灯をかざして麓の漆島地区まで行列し、踊り騒ぎます。漆島会場では広場で炎を囲み、幻想的な「きつねの踊り」を披露。「歩いた人から狐の気分」のキャッチフレーズのとおり、観客参型の祭りでもあります。

■日時:10月中旬 ※2019年は台風の影響で中止
■会場:高柳町栃ケ原地区と漆島地区の2会場
■交通:北越急行まつだい駅から車で25分
http://www.city.kashiwazaki.lg.jp/t_jimusho/kanko/event/10/kitsune/20190806.html

➄稲穂祭(狐の嫁入り)【山口】

「きつねの嫁入り」は稲穂祭の目玉イベント。きつねの面をかぶった嫁入りの行列が花岡駅までの旧街道をゆっくりと進みます。主役は、白狐の新郎新婦で仲良く並んで人力車に揺られ、後ろに紋付袴姿の親族やお供が続きます。誰が狐の新郎新婦を演じているのかは秘密。

■日時:2019年11月3日
■会場:下松市花岡(山口県下松市大字末武上)
■交通:JR山陽本線下松駅からバスで15分、JR岩徳線周防花岡駅から徒歩で7分

〇詳細はコチラ
「狐の嫁入り」をレポート!!山口県の花岡福徳稲荷社を狐たちが練り歩く♪

なお、「狐の嫁入り」なかなか人気の定番イベントのようで、その他、下記のお祭りでも「狐の嫁入り行列」が行われます。コン活かよ!

・「湯田温泉白虎祭り」(4月・山口) 山口市三大祭りの一つで、白狐の嫁入り松明行列などを開催。

・「つがわ狐の嫁入り」(5月3日・新潟) 狐火で有名な津川に伝わる、江戸時代の嫁入りを再現した狐の嫁入り。白無垢姿の花嫁が狐のマネをしながら夜の街道を練り歩き、108匹のお供を連れて披露宴会場まで行列。町では灯りを消して松明や提灯で幻想的な雰囲気を演出します。

・「岡谷きつねまつり」(7月・長野) 狐の嫁入りに見立てた花嫁・花婿の行列が市内を練り歩き、挙式を行います。

・「飛騨古川狐の火祭り」(9月第四土曜・岐阜) 漆黒の闇の中、松明の灯りを揺らしながら数十人にも及ぶ狐の嫁入り行列が静かに進んでいきます。

➅長松寺のどんき【愛知】


火防の祈祷後、八つ手の団扇をもった赤天狗、撞木を持った青天狗とともに撞木を持った白狐が登場し、子供たちを追い回します。捕まえると紅ガラを身体に塗りたくられるので、子どもたちにとっては恐怖のお祭り。紅ガラがまるで真っ赤な鮮血を浴びたようで、なかなかにホラー度が高いビジュアルです。

■日時:12月第三日曜
■場所:長松寺(愛知県豊川市)
■交通:JR東海道本線「愛知御津駅」下車徒歩15分
https://www.toyokawa-map.net/festival/donki.php


⑦王子の狐行列【東京】

王子の狐行列

王子稲荷神社には、古来より全国から狐が集まり、装束を整えて参ったという伝承があり、歌川広重の浮世絵にも描かれているという。王子ではこの伝承に基づき、平成5年から大晦日の夜に狐に仮装して行列を成す風習をスタート。狐の行列は、狐顔メイクまたは狐面を身に着けた和装さえ整えれば一般参加することも可能(当該サイトのフォームに要申し込み)です。日本のカウントダウン・イベント、Fox Paradeとして外国人にも人気であり、当日は狐の各種お面が飛ぶように売れます!

■日時:12月31日~1月1日(毎年の大晦日)
■場所:王子稲荷神社、森下通り商店街ほか
■交通:JR王子駅から徒歩5分
http://kitsune.tokyo-oji.jp/

 

まだまだコンなもんじゃない、その他の狐祭り

天狐と蜘蛛の糸(飯能祭り)©さいたまつり

その他、下記の狐祭りも要チェックです。

・「きつねまつり」(9月・山形) 夜まつりでは、獅子舞のほか、豊年奴振、化装行列、子狐楽隊などが町内を練り歩くほか、地元に200年以上伝わる地芝居「高玉芝居」も披露。

・「塩尻玄蕃まつり」(7月・長野) 昔桔梗ヶ原にいたという狐の玄蕃之丞にちなんだ市民祭で、大勢の踊り連が商店街を曲に合わせて練り歩きます。

・「笠間きつねの祭典」(11月・茨城) 日本三大稲荷である笠間稲荷神社を擁する狐の町・笠間で狐の仮装や行列を楽しむ催しを行います。

・「飯能祭り」(11月・埼玉) 1日目の「底抜け屋台」と呼ばれる珍しい屋台と、2日目の絢爛豪華な11台の山車が競演。狐祭りではありませんが、山車の引き合わせの終盤に登場する「天狐と蜘蛛の糸」は圧巻です。なお、狐が1000年生きると天狐となり、千里の先の事を見通し、尾の数も九尾になるという。

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