藤を市の花に定める群馬県藤岡市に整備された「ふじの咲く丘」
全国の都道府県や都市では、地域を象徴する花や木、鳥をシンボルとして紹介しています。群馬県の南西部の藤岡市は、藤を市の花とし、市街地の南西部の庚申山総合公園の中に、「ふじの咲く丘」が整備されています。小高い丘は例年4月下旬から5月上旬にかけて藤の花で覆われ、「藤岡ふじまつり」が開催されています。2021年は4月17日~5月5日が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染防止のため全てのイベントが中止となってしまいました。
45種の藤が個性を発揮する「ふじ見本園」
「藤岡ふじまつり」のメイン会場となるのは、JR八高線の群馬藤岡駅から南西約2.5キロの「ふじの咲く丘」です。約2.3ヘクタールの丘の中央に建つ「ふじふれあい館」の西側は「ふじ見本園」となっています。なだらかな斜面には45種類の藤が植栽され、様々な色や形の花を楽しむことができます。
「ふじ見本園」のなだらかな斜面には45種類の藤が植栽されています。品種ごとに花の色や形が異なるばかりでなく、枝ぶりも変化に富みバラエティーの豊かさに驚かされることでしょう。
「ふじ見本園」の北端に設けられた「中国藤の道」の南にはネモフィラが花を咲かせ、北の藤の花の彩りにアクセントをつけています。坂を上りきった高台からは2本の記念樹越しに藤岡の市街地の光景が広がります。
記念樹からは南に向かって細長い花壇が設けられています。地面を彩るパンジーなどの花に、春の季節感をより強く感じることができるでしょう。
藤の花房が頭上を覆う藤棚
多品種の藤が植栽される「ふじ見本園」の南側には、全長約250メートルの藤棚が繋がります。藤の花房が頭上を覆うトンネルには甘い香りが漂います。
「ふじの咲く丘」の名藤13選
「ふじの咲く丘」では、多品種の藤を観察することができます。45の品種の中から名藤を13種ご紹介します。
藤岡市内を循環する路線バスの「めぐるん」
「ふじの咲く丘」に公共交通機関を利用して訪れる場合は、JR八高線の群馬藤岡駅から路線バスの「めぐるん」の市内循環線に乗車し、「みかぼみらい館第3駐車場」停で下車すると便利です。運行サイクルは1時間に1本前後ですが、左回りでも右回りでも「ふじの咲く丘」の下を往復します。乗車時間は右回りで15分前後、左回りで35分前後です。
群馬県藤岡市は藤を市の花に定め、市街地の南西部には「ふじの咲く丘」が整備されています。例年4月下旬から5月上旬の時期には小高い丘は藤の花で覆われます。敷地内に設けられた「ふじ見本園」には45種類の藤が植栽され、個性的な藤の姿に驚かされることでしょう。