キツネや蛇、牛などは全国の寺社で祀られていて、よく御朱印にも登場します。実は、犬も各地で伝説とともに祀られていて、その寺社の御朱印に描かれることがあります。
また、犬はお産が軽くて子だくさんなことから、古くより安産の守り神とされてきました。
日にちを干支で表すとき12日に一度めぐってくる「戌の日」には、妊婦さんが安産祈願のお参りに行く風習があり、今でもポピュラーに行われているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
中には、戌の日だけの限定で、かわいい犬の御朱印がいただける寺社もあります。
今日はちょうど「戌の日」。そこでこの記事では、犬にまつわる御朱印がいただける寺社を6社ご紹介します。
※例年の内容を参考にご紹介しています。最新の詳しい状況は御朱印を頒布する寺社からの情報をご確認ください。
犬にまつわる御朱印がもらえる寺社6選
言葉が話せた!?聖徳太子の愛犬・雪丸が眠る - 達磨寺
奈良県王寺町にある達磨寺は、聖徳太子ゆかりのお寺です。境内には聖徳太子の愛犬だった「雪丸」のお墓があり、石像も建てられています。
雪丸は人の言葉を話すことができ、お経も読めて、自分のお墓の希望場所を遺言で残したのだそう。御朱印の雪丸はとてもかわいらしく、王寺町のキャラクターにもなっています。
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毎月「戌の日」限定でキュートな犬が御朱印に - 八坂神社
群馬県太田市にある八坂神社は、千年以上も続く伝統ある神社で、年中行事も多く執り行っています。特に、毎年7月の「世良田祇園大祭」は多くの屋台や参拝客で賑わいます。
毎月の戌の日には安産祈願を行うほか、犬のイラストがキュートな戌の日限定の御朱印も頒布しています。ポメラニアンやチワワ、紀州犬など、月ごとに描かれる犬種が変わるのも人気のポイントです。
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安産の姫神を祀り「犬の王」の縁起がある - 伊奴神社
愛知県名古屋市にある伊奴神社は、安産・子授けのご祭神「伊奴姫神」が社名の由来です。また、犬の絵を中に入れて「犬の王」と書いた御幣を埋めて社を建てて祀ったところ、洪水がなくなったというのが伊奴神社の起こりとされています。
境内では、奉納されている犬の石像を、妊婦さんが擦って安産を祈る姿がよく見受けられます。御朱印にもこの石像の絵と「犬の王」の文字が入っていて、妊婦さんはもちろん、戌年の人や愛犬家にも人気だそうです。
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毎月3日間の限定!犬をかたどった可愛すぎる御朱印 - 白鷺神社
栃木県上三川町にある白鷺神社は、手水舎の白鷺像から健康と金運にご利益のある金明水が湧き、草薙の剣を模した全長12mの「平和の剣」や、大きさ日本一といわれる絵馬など見どころがたくさんの神社です。
毎月11日の「ワンワンの日」を挟んだ10日~12日の3日間は、犬の形に切り抜いたカワイイ限定御朱印を頒布しています。犬と一緒にお参りできるので、ぜひ愛犬の健康祈願に参拝してみてはいかがでしょう。
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オリジナルキャラの「きまちゃん」が大人気 - 石浦神社
石川県金沢市の石浦神社は、古墳時代からある金沢最古のお宮です。縁結びにご利益のあるパワースポットとしても有名で、恋愛成就祈願に多くの女性が参拝しています。
御朱印は、神社オリジナルのマスコットキャラである犬の「きまちゃん」が描かれています。季節ごとにきまちゃんの絵柄が変わるため、何度も訪れて欲しくなるとてもかわいい御朱印です。
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おいぬ様信仰の残る御岳山で年3回だけ授与 - 大口真神社(武蔵御嶽神社)
東京都青梅市の御岳山山頂にある武蔵御岳神社は、愛犬の健康を願い一緒に登ってくる参拝者でにぎわいます。犬の祖先は狼という説がありますが、本殿の狛犬は全国的にも珍しいニホンオオカミをかたどったものです。
ご祭神である日本武尊が御岳山中で道に迷ったところを助けたとされ、境内社の大口真神社に祀られて「おいぬ様」信仰が広がりました。
大口真神社の御朱印は、毎年1月3日・5月15日・9月29日の3回だけ行われる「大口真神社祭」の日にしか授与されないため、とても貴重な御朱印となっています。
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まとめ
今回は犬にまつわる御朱印と、授与している寺社を6か所ご紹介しました。
伝説や信仰から祀られている犬、安産の守り神としての犬…などなど、やはり犬は古来からずっと、身近で愛おしい存在であったことが御朱印にも表れているようですね。
御朱印集めに興味がある方はもちろん、犬が好きな方、犬グッズが好きで集めている方も、今回紹介した御朱印を拝受しに、ぜひ参拝してみてはいかがでしょうか。