御朱印帳は、神社仏閣を参拝した証である「御朱印」をいただくための帳面です。
通常は紙や布が使われていますが、中には希少な素材を使用したり、日本の伝統技巧を凝らしたりして、高額なものもあります。
そんな高級な御朱印帳に拝受した御朱印は、ありがたみが増していっそう霊験あらたかな心持ちになれるのではないでしょうか。
そこで、今回は高級な御朱印帳を3つご紹介します。
気品あふれる高級御朱印帳3選
漆黒の艶に蒔絵がきらめく「漆芸蒔絵御朱印帳」
紀州漆器は、和歌山県海南市で室町時代から作られ、日本三大漆器と称されている伝統工芸品です。
この御朱印帳には、その漆塗りの技法に加えて「蒔絵(まきえ)」で梅の装飾が施されています。蒔絵とは、漆が完全に乾く前に金粉等を蒔く漆工の技法の1つで、金粉部分が立体的になり高級感が際立ちます。
紀州塗りの特徴でもある深みある黒が光沢感のある艶を放ち、蒔絵の金とピンク色の梅花が浮き立って、職人の手作りの技を感じることができる、世界で1つの御朱印帳です。
■山家漆器店「漆芸蒔絵御朱印帳(梅花 黒)」3300円(税込み)
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国宝手漉き和紙を使った最高級品「土佐典具帖紙 御朱印帳」
近年「仁淀ブルー」として青い水の絶景が人気を呼んでいる四国の仁淀川。原材料の土佐コウゾを、その透明度の高い清流に漬け、煮て、さらし、気の遠くなるような工程を繰り返し経て生まれるのが土佐和紙です。
なかでも、土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)は、人間国宝の技を継承した流し漉きで作られる希少な和紙で、国指定の重要無形文化財として伊勢神宮や明治神宮にも大切に納められています。
表紙の金襴生地も、日本の職人が緻密できめ細やかな菊と桐文様を織り上げた上質な逸品。機織りの密の細かさや金糸の量などにもこだわりがあります。
和綴じの方法も、定番の四つ目綴じや麻の葉綴じなどのほか、松葉散らし、襷(たすき)、矢絣(やがすり)などの創作和綴じも選べます。
■高知製本 「土佐典具帖紙 御朱印帳」32,400円(税込み)
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希少素材で早めの入手がお薦め「神木 屋久杉 御朱印帳」
屋久杉と聞いて何を思い浮かべますか?
樹齢2000年超といわれる、屋久島最大の「縄文杉」でしょうか。
内部が空洞になった巨大な切り株で、中から見上げた穴がハート形に見えるため恋愛パワースポットになっている「ウィルソン株」と答える方もいらっしゃるかもしれませんね。
屋久杉とは、屋久島の標高500m以上の山地に自生する杉のこと。
その樹齢の長さから無病息災や不老長寿の象徴として、また、神の宿る「神木」として、多くの人から崇拝の念とともに親しまれています。
そんな屋久杉を表紙に使った御朱印帳は、美しい木目と香りの高さ、防虫成分を多く含んでいるのが魅力です。
屋久島の世界遺産登録によって屋久杉の新規伐採は禁止されており、現在は限られた自然倒木などの在庫を加工するのみで、将来的に入手困難な希少素材で作られた御朱印帳となっています。
■三宝堂「神木屋久杉 御朱印帳」33,000円(税込み)
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まとめ
今回は、高級な御朱印帳を3つご紹介しました。
日本の伝統技術を凝らした御朱印帳は、神社やお寺にしっくりと馴染むうえ特別感もあり、御朱印巡りが格別なものになりそうです。
また、希少な素材を使用した御朱印帳は、将来的に購入できなくなる可能性がありますので、今のうちに入手しておいたほうがよいかもしれませんね。